igawa's Blog

おもに読書と本に関するブログですが、Mac/iPhone、数学、音楽の話題など例外の方が多いかもしれません。

人文・社会

運転免許証番号に関するちょっとした話

私が車の運転免許を取ったのは、1985年8月22日ですので、ちょうど30年になります。残念ながら無事故無違反ではなく、この30年間で一事故無違反です。 ところで、しょうもない話ですが、私は12桁の免許証番号を覚えています。番号を使う機会はなく無意味なの…

急成長する読書市場(「Chikirinの日記」より)

社会派ブロガーちきりんさんの「急成長する読書市場」というブログ記事を読みました。 急成長する読書市場 出版不況と言われているのに、どういうことなのでしょう? なかなか勉強になります。 ということで、今日は短くこのへんで。 ではまた… 自分のアタマ…

20年という時間感覚の時代ギャップに驚き

8/16の新聞に脳科学者の池谷裕二さんが書いていた記事をみて、今まで思いもよらなかったことに気づきました。 私は終戦25年後に生まれた。意外なことに今の若者からみると「わずか終戦25年後」、どうやらわたしの年齢は「陰暗たる昭和の戦後生まれ」と錯覚す…

後藤武士『読むだけですっきりわかる日本史』

高校時代に日本史・世界史を選択せず地理を勉強したので、歴史に関してはかなりコンプレックスがあります。 ということで、長い間積ん読にしていた『読むだけですっきりわかる日本史』を読みました。 読むだけですっきりわかる日本史 (宝島社文庫) 作者: 後…

日経おとなのOFF 2015年8月号『人生に効く「哲学」』

コンビニで見かけた雑誌「日経おとなのOFF」の特集が『人生に効く「哲学」〜あと30年を生き抜く思考と実践〜』でしたので、この歳になっても悩める私は思わず買ってしまいました。 記事の構成としては、「古今東西25人の哲学者に生き方相談」という思考篇と…

ちょっとひらがなに直すだけで、文章はこんなにプロっぽくなる

先日「The Huffington Post」というサイトで、標記タイトルの記事を読みました。私もだいたい同じ考えで文章を書いていますので、安心しました。 ちょっとひらがなに直すだけで、文章はこんなにプロっぽくなる 多くの人は、普通に読める言葉(漢字)をひらが…

後出しジャンケンには気をつけよう。

新しい働き方に関するエントリーを以前書きましたが、「新しい働き方」という概念に対して何となく腑に落ちないというかモヤモヤ感がありました。 (働き方について考えるときに参考になる10冊の本 - 読書のランダムウォーカー) しかしながら先日、東大の中…

半世紀も誤用していた「ひあさって」と「のぞ」

読売新聞のコラム「編集手帳」(2015.5.27)に、こんな文章がありました。 あす。あさって。その翌日を生まれてこのかた、「ひあさって」と信じ、そう発音してきた。つい先日、ある人に間違いを指摘され、国語辞典を何種類も引っ張り出して愕然とした。どれ…

ふるさと納税に関する自粛要請ニュースで驚いたこと。

「ふるさと納税」はご存知でしょうか? 実質2000円の負担(1年間あたり)だけで、全国の高級な特産品を入手できる制度です。これはちょっと誤解を招く表現ですので、正確に言いますと、自治体に寄付を行うことで、寄付した額から2千円を引いた金額が所得税・…

中島義道『人生に生きる価値はない』

中学・高校の頃、親からよく「おまえは変わり者だから困る」と言われていました。就職した頃以降は普通になったと思いますが、確かに昔は、近所付き合い、友達との接し方など、親の立場から見たら変だったのかもしれません。そういう自覚は多少あります。 し…

昔のクラス名簿はかなり凄かった。

昨日は、小・中学校の始業式でした。 始業式の日に、昔はクラス名簿が配られていましたが、例の個人情報保護の関係で近年は名簿の類いは作成されていないようです。同じクラスにどんな友達がいるのか、さっぱり分かりません。 緊急時は、役員からの電話や一…

期日前投票は「きじつまえ」か「きじつぜん」か?

先日ある電車内で、4月12日の選挙に関する放送のなかで、「当日御用のある方は、キジツゼン投票も可能です」という言葉を耳にしました。 一瞬あれっと思いましたが、文脈から期日前投票のことだとはすぐ分かります。 しかし、これまでずっと「きじつまえ」だ…

成毛眞の新読書スタイル(哲学者岸見一郎さんとの対談)

日曜日は頭痛のため一日寝ていましたので、少し遅れての投稿です。 ノンフィクションの書評サイト「HONZ」代表の成毛眞さんが話題の本の著者と対談するコーナー「成毛眞の新読書スタイル」が新聞にありましたので、体力がない今日は簡単にそのメモ書きです。…

開高健『輝ける闇』

とても面白い小説や感動的な小説にはときどき遭遇しますが、作品自体に圧倒されてしまうという小説は滅多にありません。今回読んだ開高健の『輝ける闇』は、まさにそういった作品でした。 輝ける闇 (新潮文庫) 作者: 開高健 出版社/メーカー: 新潮社 発売日:…

江戸川乱歩とエドガー・アラン・ポー

『怪人二十面相』で有名な江戸川乱歩は今年没後50周年を迎えます。 江戸川乱歩の名はアメリカの作家エドガー・アラン・ポーをもじったものだと、中学時代にお世話になった国語の先生から教わりました。 ちょっと調べてみたところ、エドガー・アラン・ポーの…

金谷武洋『日本語に主語はいらない』(その1)

昨年、『日本語に主語はいらない』(金谷武洋著)という本についてのエントリーを書きました。 金谷武洋『日本語に主語はいらない』(その0) - igawa's Blog なかなか刺激的な話なので、本の内容をまとめるためにも、章ごとにブログに書いていこうと考えて…

海外での日本理解を深めるため、国の予算で100冊を英訳出版

今日の新聞記事で知りました。 政府は、海外での日本理解を深めるため、商業ベースでは翻訳されにくい日本語の書籍を英訳出版し、米欧の大学や図書館に寄贈する事業に乗り出す。(読売新聞2015.3.18朝刊2面) 民間の出版社による英訳出版は採算が取れないの…

ベトナム戦争を知らないと損をする。

いま、ベトナム戦争を題材にした開高健の小説『輝ける闇』を読んでいます。 数十ページ読み進めたあたりで、文章の中に「ベトコン」とか「政府軍」とか登場してきて、「これはまずい・・・」と思い始めました。 その意味合いがよく分かっていないからです。 …

池波正太郎『西郷隆盛』

My幕末読書シリーズ第2弾として、池波正太郎の『西郷隆盛』(角川文庫)を読みました。 西郷隆盛 (角川文庫) 作者: 池波正太郎,蓬田やすひろ 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2006/03/25 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 31回 この商品を含むブログ (…

初めて被告になった件、これから増えそうな事例なので参考までに。

昨年、裁判の被告になり判決を言い渡される、という初体験をしました。といっても、郵便物が2回届いただけですが。 両親が他界している場合は起こりうる裁判ですから、どなたかの参考になるかと思いますので、経緯を残しておくことにします。 --- 平成26年8…

蟄虫啓戸

★写真と本文は関係ありません。 今年3月6日は「啓蟄(けいちつ)」。「立春」「雨水」に続く二十四節気の3番目です。 地中で冬ごもりをしていた虫たちが、暖かさに土を啓(ひら)き、地上へ這い出してくる頃。昔は蛇や蛙など、さまざまな生き物を「虫」とい…

TPPと著作権と江戸川乱歩

前回のエントリーを書いていて、江戸川乱歩が今年没後50年ということは、本やKindle版を購入しなくても、著作権の保護が消滅するので近いうちに青空文庫入りするのではないかと気がつきました。 「青空文庫」とは、「日本国内において著作権が消滅した文学作…

「建国記念の日」になぜ「の」が必要なのか?

今日(2月11日)は「建国記念の日」です。この記事を読むまで、「建国記念日」だと思っていました。 2月11日「建国記念の日」になぜ「の」が必要なのか - エキサイトニュース(1/2) ところで、日本の場合「いつの何をもって建国というのか?」ご存知でしょう…

日本語ブームなんでしょうか?

先週、国語(日本語)に関するエントリーを書いたばかりでしたが、たまたま今日、新聞の広告欄に、日本・日本語関係の二冊の本(ムック?)の広告を見つけました。 日本語ブームなのでしょうか? しかし、「日本語ブーム」というキーワードでググってみても…

明日が立春なので「二十四節気」と「七十二候」について

今日は節分で、明日が立春。今回はこの辺の話題です。 「東風解凍」って、何のことか分かりますか?これは、「七十二候」の一つで「はるかぜこおりをとく」と読みます。これでは何のことか分からないでしょうから、厳密性には欠けますが、分かりやすさを優先…

童門冬二『高杉晋作』〜吉田松陰の志を継いだ稀代の風雲児〜

大河ドラマ「花燃ゆ」の頃の時代を知るために読んだ、My幕末読書シリーズ第1弾です。 高杉晋作を描いた本はたくさんありましたが、昔読んだ童門冬二の『上杉鷹山』が面白かったこと、2014年11月にPHP文庫版で出たばかりだったこと、一冊で読めること等から、…

外山滋比古『国語は好きですか』

高校時代、国語が嫌いでした。かなりの苦手科目で、共通一次(現在のセンター試験)受験の足手まといだったからです。それが理由で理系に進んだようなものです。 また、英語は比較的得意だったことや、「日本語はあいまいで特殊な言語」といった俗説もあり、…

「妖怪」とは何か?

「妖怪ウォッチ」が子供たちに大人気のようですね。 昨年は「地獄先生ぬ~べ~」というドラマもあったようで、一定の周期ごとに妖怪ブームがやってくるのだそうです。 辞書で「妖怪」を調べてみると、こう書いてあります。 日常の経験や理解を超えた不思議な…

読売新聞社説「格差拡大は資本主義の宿命か」

昨日(1/25)のエントリーで、トマ・ピケティ著『21世紀の資本』に関する話題を書いたばかりですが、1/26の朝刊でも社説に取り上げられていました。 社説の内容はどこかで読んだような意見でしたので、そんなに目新しいものではなく、まあそうかなという感じ…

トマ・ピケティ『21世紀の資本』に関するミニ知識

最近、新聞・雑誌・ネット上で、フランスの経済学者トマ・ピケティの『21世紀の資本』という本がよく取り上げられています。世界的にかなりのベストセラーのようです。書店で見かけましたが、相当分厚いし経済の本ですので、読んでみたいとは思いません。で…