TPPと著作権と江戸川乱歩
前回のエントリーを書いていて、江戸川乱歩が今年没後50年ということは、本やKindle版を購入しなくても、著作権の保護が消滅するので近いうちに青空文庫入りするのではないかと気がつきました。
「青空文庫」とは、「日本国内において著作権が消滅した文学作品、あるいは著作権は消滅していないものの著作権者が当該サイトにおける送信可能化を許諾した文学作品を収集・公開しているインターネット上の電子図書館」のこと(Wikipediaより)です。
念のため青空文庫を調べてみましたが、当然ながらコンテンツとしてまだ存在しません。でも今年で50年だから来年からだろうと期待して調べていたところ、とても残念なニュースを発見しました。
環太平洋パートナーシップ協定(TPP)をめぐる交渉の結果、映画や音楽などの著作権を保護する期間を、公開や作者の死後から原則70年とする方向で調整を進めることになった。(上記ニュースサイトより)
日本がTPPに加入すれば、音楽、小説などの著作権保護期間が50年から20年伸びることになり、青空文庫でいうと、今後20年間新たな作品が公開されなくなってしまいます。
来年青空文庫入り(著作権保護が消滅)するはずだった江戸川乱歩の作品が、インターネットで無料閲覧できるようになる目前で、あと20年待たされることになりそうです。
とはいえ、私は紙の本で読むのが好きだから、実はどうでもいい話でした。
ではまた…