「妖怪」とは何か?
「妖怪ウォッチ」が子供たちに大人気のようですね。
昨年は「地獄先生ぬ~べ~」というドラマもあったようで、一定の周期ごとに妖怪ブームがやってくるのだそうです。
辞書で「妖怪」を調べてみると、こう書いてあります。
日常の経験や理解を超えた不思議な存在や現象。山姥・天狗・一つ目小僧・海坊主・河童・雪女など。ばけもの。(「大辞林」より)
「妖怪」といえば怖い化け物という物体をイメージしていましたが、本来的には、人智を超えた不思議な存在や現象のことを意味するとのこと。
たとえば、「ぬりかべ」はゲゲゲの鬼太郎では大きな壁に目と手足がついたような姿をしていますが、もともとは「夜道を歩いていると、突然何か見えないものにぶつかって先へ進めなくなる」という奇怪な現象のことを意味していました。
一回だけならただの怪談話ですが、そこを通るたびに同じ現象が起これば、「あそこには“かべ”の化け物が出る、ぬりかべだ!」ということになります。
「ぬりかべが出る」と思っていれば少しは心の準備ができるので、恐怖感を減らすため、そこに妖怪がいることにしたと言われています。
この「ぬりかべ」に関する説は、雑誌プレジデント(2015.1.12号)に掲載されていた、『なぜ怪談は百年ごとに流行るのか』の著者である東雅夫氏によるものです。Wikipediaには、これとは大きく異なる説が紹介されていましたが、まったく面白くないし、上に書いた東さんの説が納得感があるので、ここでは紹介するのもやめておきます。
ではまた…