igawa's Blog

おもに読書と本に関するブログですが、Mac/iPhone、数学、音楽の話題など例外の方が多いかもしれません。

海外での日本理解を深めるため、国の予算で100冊を英訳出版

今日の新聞記事で知りました。

政府は、海外での日本理解を深めるため、商業ベースでは翻訳されにくい日本語の書籍を英訳出版し、米欧の大学や図書館に寄贈する事業に乗り出す。(読売新聞2015.3.18朝刊2面)

民間の出版社による英訳出版は採算が取れないので、日本の実情の理解に役立つような本を国の予算で出版するのだそうです。確かに、採算が見込めるのは、村上春樹ぐらいでしょう。

政府による対外的な発信力強化の一環として、3月中に第1弾として5冊、将来的には「JAPAN LIBRARY」として100冊の出版を目指す予定とのこと。どこまで効果があるか分かりませんが、欧米(特にアメリカ)の本は多数翻訳されている状況を考えると、逆の流れを増やしていくきっかけになればいいと思います。

 

以下に、今回海外に発送される5冊を紹介します。もちろん読んだことありませんが、タイトルだけでは分かりにくでしょうから、Amazon等の書籍情報から若干補足しました。

 

佐々涼子『紙つなげ!  彼らが本の紙を造っている』(早川書房) 

津波で完全に機能停止した製紙工場が震災から復興するまでを徹底取材したノンフィクション。

紙つなげ!  彼らが本の紙を造っている

紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている

竹内整一『花びらは散る 花は散らない』(角川選書

日本人独自の死生観とその背景にある精神の核心に迫る、日本思想史学者竹内先生の東大退官記念講義録。

花びらは散る 花は散らない 無常の日本思想 (角川選書)

花びらは散る 花は散らない 無常の日本思想 (角川選書)

塚越寛『リストラなしの「年輪経営」』(光文社知恵の森文庫)

創業以来48年連続の増収増益の記録を達成した未公開企業の経営戦略。

ロジャー・パルバース『もし、日本という国がなかったら』(集英社インターナショナル

半世紀もの日本滞在での様々な体験と、そこから育んだ日本への限りない愛情を語った日本へのメッセージ。

もし、日本という国がなかったら

もし、日本という国がなかったら

大木聖子『地球の声に耳をすませて』(くもん出版  

東日本大震災がどのようにして起きたのか、津波が発生したのはなぜか、子供たちが知りたいことを地震学者がわかりやすく解説。

 

ではまた…