ダニエル・ピンク『フリーエージェント社会の到来』〜組織に雇われない新しい働き方〜
今年最初に読んだ本は、『フリーエージェント社会の到来』です。(1/6付のエントリーで取り上げた『「好き嫌い」と経営』は昨年末に読んだもの)
フリーエージェント社会の到来 新装版---組織に雇われない新しい働き方
- 作者: ダニエル・ピンク,序文:玄田有史,池村千秋
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2014/08/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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BRUTUS(2015年 1/15号)の特集記事「読書入門。」で紹介されていた本の中から、今年第一号として本書を選びました。
著者のダニエル・ピンク氏は、90年代後半クリントン政権下のゴア副大統領の首席スピーチライターを務めたあと、フリーエージェントを宣言して、ニューヨーク・タイムズなどの記事や論文を執筆している方で、『ハイ・コンセプト』『モチベーション3.0』の著者でもあります。
フリーエージェントとは、「インターネットを使って、自宅でひとりで働き、組織の庇護を受けることなく自分の知恵だけを頼りに、独立していると同時に社会とつながっているビジネスを築き上げた」人々のことを言います。
2001年時点のアメリカでは、インターネットの急激な普及と終身雇用の崩壊という、働き方や生き方に大きな影響を及ぼす現象が現実化しつつあり、この二つの変化により多くの人が「組織に雇われない働き方」へシフトしていくだろうと予想して書かれたのが本書です。
それから約15年たった現在の日本では、当時のアメリカほどにはフリーエージェント化は進んではいませんが、しかしゆっくりと着実に新しい働き方に向かっているような気はします。
ですので、特にこれから就職を考える学生が、将来の働き方を考えるうえでぜひ読んでおくべき本です。しかし、「フリーエージェント」の概念は、組織に属していながらも存在しうるので、多くのビジネスマンにも参考になると思います。
本書の他にも、働き方に関する本を過去に読んだことがあるので、後日紹介したいと思います。
ではまた…
- 作者: ダニエル・ピンク,大前研一
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2006/05/08
- メディア: 単行本
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モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
- 作者: ダニエル・ピンク,大前研一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/07/07
- メディア: ハードカバー
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