交響曲ベストナイン
クラシック音楽愛好家の間では、ずいぶん前に「交響曲ベストナイン」なるものが流行っていたようなので、私も考えてみました。
ベストナインと言っても、「私が考えるベストな9つの交響曲」という意味ではなく、「野球の打順になぞらえた9曲」という意味でもなく、ここでは下記のルール(制約)のもとで選んだ10曲をいいます。
「交響曲ベストナイン」というキーワードで検索しても結果はあまり多くないので、私のベストナインを書いておきます。興味のない人には全く面白くもない話題ですから、以下は読まない方が賢明です。
- アーティスト: アバド(クラウディオ),マーラー,ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2011/05/11
- メディア: CD
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1番:マーラー「巨人」
まず1番ですが、多くの場合はブラームスとマーラーの一騎打ちで、対抗はシューマンかシベリウスでしょうか。重苦しいブラームスよりも、若々しいマーラーが好きです。
2番:シベリウス
2番にはこれといった特別ひいきの曲がありません。マーラー(1番)とブラームス(4番)は他で選んでいますので、シベリウスとラフマニノフとの勝負になります。甘美なラフマニノフよりも雄大なシベリウスが好みです。
3番:ベートーヴェン「英雄」
普通なら3番は激戦区ですが、ベートーヴェンで決まりです。3番どころか古今東西の楽曲のなかでベートーヴェンの3番は別格の存在ですから。
「英雄」を除けば、シューマンの「ライン」、メンデルスゾーンの「スコットランド」など甲乙つけがたいのですが、私としてはサン=サーンスの「オルガン」です。
4番:ブラームス
4番はさらに超激戦区です。ベートーヴェン、チャイコフスキー、ブルックナー、マーラー、シューマン、メンデルスゾーンなど名曲が揃っています。しかしながら、ここは迷うことなくブラームスです。
5番:ショスタコーヴィチ
5番として有力な曲は他にもありますが、マーラーが1番で、ベートーヴェンが3番で、チャイコフスキーが6番で選ばれていますから、ショスタコーヴィチが繰り上げ当選です。他に、シューベルトやブルックナーの5番も悪くないのですが。
6番:チャイコフスキー「悲愴」
6番は、ベートーヴェン「田園」派が多いかもしれませんが、私としては「悲愴」の方がいいので、あっさりチャイコフスキーで決まりです。
7番:ブルックナー
ベートーヴェンが選べない以上、7番は有力な曲がありません。選択肢としては、シベリウス、ドヴォルザーク、マーラーが考えられますが、いずれも他の番号で選ばれていますので、消去法でブルックナーです。
8番:シューベルト「未完成」
現在「未完成」は7番でしょ!というツッコミはそのとおりなのですが、私が持っているほとんどのCDでは8番なので、このまま行かせていただきます。もし、「未完成=7番」としか許されないとするならば、8番はドヴォルザークとなり、9番に選べる交響曲がなくなってしまうという矛盾を解消するために、「未完成」は8番とせざるを得ないという裏の事情もありました。
9番:ドヴォルザーク「新世界から」
9番といえば有名なのは「第九」ですが、多くの人が絶賛する合唱付きの名曲にはグッとくるものがありません。それより、「新世界」の親しみやすさが好きです。
あらためて10曲を振り返ってみると、表題付きの有名曲も多く、ちょっとミーハーな感じもします。意図した訳ではありませんが、結果として、大御所の作曲家はすべて網羅した形となりました。(ただ、番外をベルリオーズとしたためモーツァルトは落選)
個人的には、サン=サーンスの第3番「オルガン」を入れたいので、2軍ベストナインを作ろうかとも思いましたが、自己満足以外の何物でもないのでやめました。
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