igawa's Blog

おもに読書と本に関するブログですが、Mac/iPhone、数学、音楽の話題など例外の方が多いかもしれません。

読んだ本

2014年に読んで面白かった本15冊

今年は再読も含めて100冊弱の本を読みました。年末ぎりぎりになりましたが、その中で特に面白かった本を紹介します。 ベストテンぐらいにしようかと思っていましたけど、結局15冊になってしまいました。 新刊を読むことにこだわっていないので、今年出版され…

ピエール・ルメートル『その女アレックス』

新聞広告で知った『その女アレックス』が Amazonから届きました。 史上初の6冠達成だそうです。 このミステリーがすごい 週刊文春ミステリーベスト10 ミステリが読みたい IN POCKET 文庫翻訳ミステリー・ベスト10 イギリス推理作家協会賞 リーヴル・ド・ポッ…

岩下宣子監修『それ マナー違反ですよ!』〜誰も教えてくれない、本当に恥ずかしい一挙一動〜

何かの書評を見て気になっていたマナー本です。この歳になって読むのも恥ずかしいのですが、その書評を見て意外と知らないことが多かったので、あらためて勉強しました。 それマナー違反ですよ! ~誰も教えてくれない、本当に恥ずかしい一挙一動 作者: 岩下宣…

佐渡裕『棒を振る人生』(PHP新書)

クラシック音楽を聴く人って、どれくらいの割合なのでしょうか? 少数派であることは間違いありません。ファンがもっと増えてほしいと思うのですが、私の周りにクラシック音楽に関する会話ができる人がほとんどいないのが少し残念です。他の芸術より優れてい…

完全に民主的な投票方式は存在しない(高橋昌一郎『理性の限界』)

本日は、衆議院議員総選挙でした。どの局も選挙速報ですので、NHK教育「クラシック音楽館」でシューベルトのシンフォニーを聴きながら書いています。 選挙にちなんで面白い話の書いてある本を思い出したので、今回はほとんどその本から引用です。どんな投票…

小池龍之介『しない生活』〜煩悩を静める108のお稽古〜

地下街の小さな本屋で偶然手に取った、小池龍之介『しない生活』を読みました。 しない生活 煩悩を静める108のお稽古 (幻冬舎新書) 作者: 小池龍之介 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2014/03/28 メディア: 新書 この商品を含むブログ (7件) を見る メール…

村上竹尾『死んで生き返りました れぽ』

振替休日(11/24)朝刊の広告欄に載っていて気になっていたのですが、既にうちのトイレに置いてあることに気がつきました。パラパラとめくってみると、ほぼ全体がマンガですので、あっさり読めそうです。 「どんな形でも たっちゃんが生きてて よかったと思…

藤井聡『プラグマティズムの作法』〜閉塞感を打ち破る思考の習慣〜

今年初め頃に読んで非常に参考になった『プラグマティズムの作法』を再読しました。 プラグマティズムの作法 ~閉塞感を打ち破る思考の習慣 (生きる技術! 叢書) 作者: 藤井聡 出版社/メーカー: 技術評論社 発売日: 2012/04/18 メディア: 単行本(ソフトカバー…

マンガ『暗殺教室』

『暗殺教室』というマンガの1〜2巻がうちにあったので、パラパラと読んでみました。 あらすじは、こんな感じです。(Wikipediaより) ある日突然、進学校「椚ヶ丘中学校」の落ちこぼれ組・3年E組の元に政府の人間と、人間ではない謎の生物がやって来た。マッ…

谷島宣之『ソフトを他人に作らせる日本、自分で作る米国』

元日経コンピュータ編集長の谷島宣之さんが書いた『ソフトを他人に作らせる日本、自分で作る米国』を読みました。「経営と技術」から見た近代化の諸問題、という大層な副題がついています。 ソフトを他人に作らせる日本、自分で作る米国 作者: 谷島宣之 出版…

株・投資を始める人にオススメの本

年金制度が確定給付型から確定拠出型へ移行になった会社も多いと思います。 確定拠出型年金とは、確定した掛金を納め(拠出)、その資金を自己の責任で運用し、その結果の損益に応じて受け取る年金額が決まる年金のことです。つまり、決まった年金額を受け取…

ひすいこたろう&白駒妃登美『人生に悩んだら「日本史」に聞こう』

福岡在住の歴女 白駒妃登美さんと、ベストセラー『名言セラピー』シリーズの著者でコピーライターのひすいこたろうさんがコラボした『人生に悩んだら「日本史」に聞こう』を読みました。 先日紹介した『日本はこうして世界から信頼される国となった』を注文…

中島義道『私の嫌いな10の人びと』(新潮文庫)

以前読んだ中島義道『私の嫌いな10の言葉』がけっこう面白かったので、同じ著者の『私の嫌いな10の人びと』を読みました。 私の嫌いな10の人びと (新潮文庫) 作者: 中島義道 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2008/08/28 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック:…

小川晃通『アカマイ 〜知られざるインターネットの巨人〜』

アカマイという会社をご存知でしょうか? 一般になじみのない企業ですが、インターネットを使っている人であれば、ほとんどの人が気づかないままアカマイのサービスを利用しています。スマホを使っている人やFacebookやTwitter等のソーシャルメディアを利用…

ポール・オースター『偶然の音楽』

アメリカの小説家ポール・オースターが1990年に発表した長編『偶然の音楽』(新潮文庫)を読みました。 妻に去られたナッシュに、突然20万ドルの遺産が転がり込んだ。すべてを捨てて目的のない旅に出た彼は、まる一年赤いサーブを駆ってアメリカ全土を回り、…

中島敦『山月記』と安部公房『公然の秘密』

高校の教科書に載っている二つの短編、中島敦『山月記』と安部公房『公然の秘密』を読みました。 「人間の探求」という単元で教材として採り上げられている小説です。単元の目標としては、次のように書かれています。 小説を読むことをとおして、自分とは何…

金谷武洋『日本語に主語はいらない』(その0)

先日書いた「象は鼻が長い」という文の主語に関するエントリーで紹介していた『日本語に主語はいらない』を読みました。再読です。 日本語に主語はいらない (講談社選書メチエ) 作者: 金谷武洋 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2002/01/10 メディア: 単行本…

佐藤優『人に強くなる極意』

佐藤優『人に強くなる極意』(青春新書)を読みました。 地下街の小さな本屋で見かけた本です。私は人に弱いので、タイトルを見て思わず手に取ってしまいました。 人に強くなる極意 (青春新書インテリジェンス) 作者: 佐藤優 出版社/メーカー: 青春出版社 発…

タイトルに「哲学」が入っている本

うちの収納庫の中から、「捨てる哲学」という本を発見しました。 ずいぶん前に読んで面白かった記憶がありますが、細かなことは覚えていません。モノへの執着をなくして、すべてを捨ててしまいなさい、といった内容だったと思います。 本の表紙に書かれてい…

村岡花子訳の『ハックルベリイ・フィンの冒険』を読みました。

NHKの朝ドラ「花子とアン」は明日(9/27)が最終回のようです。(でも一回も観てません) その主人公の村岡花子さんが半世紀以上前に訳したマーク・トウェインの『ハックルベリイ・フィンの冒険』(新潮文庫)を読みました。 ハックルベリイ・フィンの冒険 (…

『マンガでわかるゲーム理論』

ジュンク堂書店の入り口に平積みしてあって、面白そうだったので手にとってみました。 マンガでわかるゲーム理論 なぜ上司は仕事をサボるのか? 近所トラブルはどうして悪化するのか? (サイエンス・アイ新書) 作者: ポーポー・ポロダクション 出版社/メーカー…

マーク・トウェイン『トム・ソーヤーの冒険』(新潮文庫)

『トム・ソーヤーの冒険』を読みました。 トム・ソーヤーの冒険 (新潮文庫) 作者: マークトウェイン,Mark Twain,柴田元幸 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2012/06/27 メディア: 文庫 クリック: 7回 この商品を含むブログ (13件) を見る 児童文学の名作とし…

文書ライティングでためになる2冊の「考える技術・書く技術」

本の話題から最近それていましたので、久しぶりにビジネス系の本の紹介です。 会社員であれば文書を作る機会は多いと思います。 会社員ではなくても、町内会でのお知らせなど、何かをお願いしたいことや伝えたいことを文書に書くことは意外とあるのではない…

沼野充義編著『世界は文学でできている』

最近、世界文学に凝っています。小説を読んでいるのではなく、まだ世界文学について語った本を読んでいるだけです。 今回、沼野充義編著『世界は文学でできている』を読みました。 世界は文学でできている?対話で学ぶ〈世界文学〉連続講義? 作者: 沼野充義 …

語れ! 80年代アイドル あの熱狂とは何だったのか?

コンビニで見つけたムック『語れ! 80年代アイドル』、衝動買いしてしまいました。 語れ! 80年代アイドル (ベストムックシリーズ・52) 出版社/メーカー: ベストセラーズ 発売日: 2014/07/26 メディア: ムック この商品を含むブログ (1件) を見る 80年代アイド…

佐藤芳直『日本はこうして世界から信頼される国となった』(プレジデント社)

船井総研出身のコンサルタント佐藤芳直さんの『日本はこうして世界から信頼される国となった』を読みました。 先日紹介した『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』を注文した際、アマゾンさんに薦められたものです。 日本はこうして世界から信頼される国と…

渡辺明『勝負心』(文春新書)

将棋のプロ棋士 渡辺明さんの『勝負心』を読みました。 自分は初心者レベルで、ほとんど指すことはないのですが、将棋にはなぜか興味があって、谷川浩司さんの『集中力』、羽生善治さんの『決断力』を過去に読んだことがあったので、手にとってみたものです…

阿川佐和子『叱られる力』(文春新書)

地下街の小さな書店でふと手にとってみた阿川佐和子の『叱られる力』。この年齢になっても会社ではよく叱られるので買ってしまいました。 叱られる力 聞く力 2 (文春新書) 作者: 阿川佐和子 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2014/06/20 メディア: 新書 こ…

新田次郎『武田信玄』(文春文庫、風の巻〜山の巻)

以前のエントリーで少し触れていましたが、少しずつ読んでいた新田次郎の『武田信玄』(全四巻)をようやく読み終えました。 大河ドラマの原作、新田次郎「武田信玄」(文春文庫) - igawa's Blog 誰もが知っている戦国武将ですので、私がここで武田信玄の偉…

池澤夏樹『池澤夏樹の世界文学リミックス』

先日のエントリーで、池澤夏樹の『世界文学を読みほどく』を紹介しました。 池澤夏樹『世界文学を読みほどく』を読んだ(その1) - igawa's Blog池澤夏樹『世界文学を読みほどく』を読んだ(その2) - igawa's Blog この本は、2003年に著者が京大で行った…