igawa's Blog

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軍師官兵衛 第32回「さらば、父よ!」は見どころたくさんでした。

1年を通して大河ドラマを観るのは、1988年の「武田信玄」、2010年の「龍馬伝」に続いて、まだ三回目です。

今日(8/16)再放送で第32回「さらば、父よ!」を観ました。

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派手な戦いや大きな話の進展もなく、一見地味な今回でしたが、実は非常に印象深い内容でした。

存在感のあった柴田恭平(官兵衛の父役)

官兵衛の父(黒田職隆)役の柴田恭平は、けっして演技がうまい感じではありませんが、この大河ドラマの中では登場場面は少ないながらも、ドラマ全体に重厚感を与える存在感がありました。番組のオープニング音楽とともに流れる出演者紹介では、一番最後を飾る俳優でもあります。

存在感といっても、城主とは思えない片岡鶴太郎黒田職隆の主君)のような異常な存在感でもなく、竹中直人豊臣秀吉)のような目立ちすぎる存在感でもなく、視聴者に番組を安心して観ることができる落ち着きを与えるような存在感でした。

「でした」と書いたのは、タイトルで分かるとおり、残念ながら今回で息を引き取ることになったからです。

ちなみに、1988年の「武田信玄」(主役は中井貴一)では、上杉謙信を演じていたのを覚えています。


職場や家庭で役に立つ言葉や考え方

  • 「ケチ」ではなく「倹約」
    黒田長政(官兵衛の子)の奥さん(糸)が、新しい打ち掛けを仕立てる反物を光(官兵衛の妻)に贈ろうとしたときです。いらないと言われて「ケチ」と口走った糸に対して、光から「黒田家では先祖代々『倹約』を家風にしており、『ケチ』ではございません」と諭されました。
    「節約」より「倹約」という言葉の方が、単に減らすのではなく上手にやりくりする能動的なイメージがある感じがします。「ケチ」ではなく「倹約」、無駄遣いを止めさせるこの言葉、うちでも使えそうです。
  • 心を一つにしてからではないと、領民は厳しいことに従わない
    長政が父官兵衛の留守を任されたときです。不満があるという百姓たちの話を聞いていて怒りを覚えた長政は太刀に手をかけてしまい、領民たちの心を遠ざけてしまいました。もちろん不満はくすぶったままです。
    厳しく対応しないと治められないという長政に対して官兵衛は、「ものごとには順序がある。心を一つにすることができれば厳しくても領民は従ってくれる。お前のやり方は、育たぬうちに芽を刈り取っているようなものだ!」と諌めました。マネージャーのあり方を教わった気がします。


今後の展開

官兵衛よりも石田三成を重用する秀吉。家康を敵視する三成に対して、家康を取り込もうとする官兵衛。秀吉の微妙な変化を察している千利休と道薫(荒木村重)。

ドラマ後半のクライマックスへ向かう次回以降への伏線もたくさん盛り込まれていました。この辺りの細かい歴史を知らない私にとっては、今後の展開が楽しみです。

 

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