サイゾー 2014年9月号「ヤバい本」
本については、平均的な人より多く読んでいると思いますが、ジャンルが偏っていて、いつも読んでいるのは大きく分けると、ビジネス関係、科学もの、小説、の3つのジャンルに限られます。
本屋に立ち寄るときも、ついついいつもの場所にしか足が向かないのが悪いクセです。
そこで、雑誌コーナーでたまたま発見した「サイゾー」という月刊誌の特集「ヤバい本」というタイトルに惹かれて買ってみました。
サイゾー恒例の「本」特集ーーー。戦争の真実を暴いた本に始まり、瀬名秀明氏がSFと現実の差異を語れば、オネエをカミングアウトしたモデルがよだれを垂らしつつイケメン写真集に舌鼓。時代小説から読み解く天皇制、日本未発売海外セレブ暴露本、果ては川端康成の担当主治医が語る文豪の姿までーーー猛暑を吹き飛ばすめくるめく型破りの「本」祭り、開幕です。
いつもと違うジャンルの本を開拓しようと思って買ってみましたが、ちょっと飛びすぎていました。
特に、イケメン写真集、海外セレブ暴露本、タブー破りのアートブック、幸福の科学、のテーマに関する本は無条件にパスです。
それ以外のテーマ(戦争、SF、天皇、政治家、危険地帯、文豪)で紹介されていた本には、いくつか面白そうなものがありましたので、今後読む本の候補(メモ)として、紹介文とともに抜き出しておきます。
「軍部の暴走」で片付くのか!? 日本は戦争をいかに戦ったか
司馬遼太郎の『坂の上の雲』的史観のイメージを覆し、日露戦争が単なる「防衛戦争」でなかったことを教えてくれる。
政党政治はグダグダ、軍部もバラバラ。このような状況下、1941年の日米開戦に至る経緯が記されている。
日本はなぜ開戦に踏み切ったか―「両論併記」と「非決定」 (新潮選書)
- 作者: 森山優
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/06
- メディア: 単行本
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作家・瀬名秀明が語る 科学と社会の関係を映すSF
大量生産、大量消費が世界の基本とされ、人間すらも製造される西暦2540年、世界に疑問を抱く異端の出自の少年が現れたーーー。
正体不明の球体が太陽系を包み、星が消えた地球。元警官が受けた失踪人捜索依頼から、その球体の真実につながる、思わぬ道が現れる、量子力学をベースにしたハードSF。
- 作者: グレッグイーガン,Greg Egan,山岸真
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1999/08
- メディア: 文庫
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「菊タブー」で小説に登場しない 司馬遼太郎も描けない天皇の肖像
夏目漱石から村上春樹に至るまで、天皇の姿を描いた作品を「天皇小説」とカテゴライズし、「小説を書くこと」の本質を追求する。
建前の間に本音が見える 政治家本の出版事情
「永遠の0」のヒットによって幅広い層に知られている百田氏との対談の形をとって、安倍氏の目指すところがコンパクトに解説される。
政治のことには触れずに小泉氏がクラシックを中心に語り尽くす音楽評に徹しており、在任中から趣味人としての顔を垣間見せていた氏ならではの書籍といえる。
若きノンフィクション作家が推す 危険地帯"傑作"ガイドブック
社会の最底辺の貧困にあえぐ人たちや、放射能汚染された村に留まる人たちなど、極限の「生」における「食」を扱っている。
釣竿を持って、南米のあらゆる場所を旅するノンフィクションの最高傑作。30年たっても全く色あせていない。
昭和文豪の主治医が独白 名作誕生の秘話と苦悩
精神科医で主治医の栗原医師が川端康成についての文学論や思い出をまとめたもの。
三島由紀夫の24歳の出世作にして代表作のひとつ。生まれたときの光景を覚えているという書き出しはあまりにも有名。