「還暦で起業 大手に挑む」出口治明さんの記事で参考になったこと
6月23日(月)の読売新聞「七転八起」の記事です。
ライフネット生命保険の会長である出口治明さんは、日本生命の部長のとき、国内重視の方向に転換するという97年の新社長と考えが合わず、入社27年目に左遷。
その後、日本生命を退職し、保険会社を親会社としない独立系のインターネット販売専門の生保会社を起業した際の苦労話が書かれています。
この記事の中で、2008年に開業した「ライフネット生命保険」の現在の課題が語られているんですが、自分の仕事に関連して、2つの点で参考になりました。東日本大震災の影響とスマートフォンの普及に関することです。
東日本大震災の影響
新契約が伸び悩んでいます。ネットで保健を扱う会社が増え競争が激しくなりました。東日本大震災で、大手生保の営業職員の良さが見直されたのも大きいです。
営業職員がいない所がネット生保の強みなのに、やはりフェイス・ツー・フェイスの方がいいという人がほぼ100%となると、厳しいですね。仕事をする上では、IT機器を効果的に活用しつつも、人と人とのコミュニケーションは結構大事です。
スマートフォンの普及
パソコンだと15分で契約できるのですが、スマホだと40分かかり手続きを途中でやめてしまいがちです。技術力を上げ対応するしかないです。
私は社内のシステム開発を担当しているのですが、操作端末としてスマートフォンやタブレットも対象にしています。今後パソコンの相対的な地位が低くなるのは確実なだけに、同等の操作性を実現するために他の会社も苦労しているだなあと分かって、なるほど頑張り甲斐がある取り組みだとあらためて認識しました。
蛇足
この記事では一切触れられていませんでしたが、先日の記事で紹介した本の著者でもあります。
出口治明『仕事に効く 教養としての「世界史」』 - igawa's Blog