igawa's Blog

おもに読書と本に関するブログですが、Mac/iPhone、数学、音楽の話題など例外の方が多いかもしれません。

健康診断&人間ドック「不都合な真実」

5月17日は「高血圧の日」です。この日だけは、高血圧になってもいいらしい。(嘘です。)

 

これまで何回か高血圧関係の記事を書きましたが、高血圧の日にちなんで今回もその関係のエントリーです。

ここ3年間の私の健康診断結果(血圧)を公開すると、

  • 2012年 131/96 mmHg
  • 2013年 150/108 mmHg
  • 2014年 158/110 mmHg

というふうに高いのですが、上の3番目の記事に書いているように、実はこれらの数値は何度も測定したうちの最低値ですので、果たして正しい数値なのかどうか私もよく分かりません。まあそれはいいとして…。

 

さて本題に入ります。週刊現代 5/24日号の、8ページにわたる「健康診断&人間ドック『不都合な真実』」という特集記事が気になったので、読んでみました。

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キャッチコピーで「全国民必読 みんなダマされていた」「血圧147でも健康」「検査の数値に振り回されるのは、もう終わりにしよう」とかセンセーショナルに書かれていますが、どんな内容なのか気になります。

第1部 人間ドック学会理事長がついに告白「高血圧なんて、本当は気にしなくていい」

第2部 世界の「健康診断」基準値を大公開

第3部 「飲まなくていいクスリ」「飲まない方がいいクスリ」はこれだ!

第2部は、「健康診断の数値を気にしているのは日本人だけ。健康診断を受けたからといって寿命が伸びるという研究は存在しない。日本では、検査をすることで逆に健康な人を病人にしてしまっていると言っても過言ではない。」という内容です。

また、第3部では、「効果は不明だが、副作用は明らか。病気の予防のために、クスリを飲むというのは本末転倒。健康診断の数値が多少悪くても、自分は健康だと感じているならばわざわざ飲む必要はない。」ということが書かれています。

 

さて問題は第1部の記事です。

実際、4月に新「健康基準値」が報道されていますが、従来の「正常」の上限値である129よりも大幅に緩い147という新基準値が示されていて、「今までの基準値は何だったんだ」とか「クスリは飲まなくていいのか」という問合せが殺到して混乱を招いたようです。

真相はどうなのか調べてみました。

  • 2014年4月1日、日本高血圧学会が5年ぶりに高血圧のガイドラインを改定。改定のポイントとしては、血圧を下げる努力目標である降圧目標の「若年・中年者高血圧」が130/85mmHgから140/90mmHgとされた。ただし、高血圧の判定基準は 140/90mmHg 以上で、変更はなし。
  • 2014年4月4日、日本人間ドック学会は、人間ドック受診者のうち健康な人約150万人を集め、さらに病歴のない人や薬を飲んでない人を厳選して、「健康な人」の検査値を発表。上の血圧値は 147mmHg まで、下の血圧値は 94mmHg までが正常。
  • マスコミは、日本高血圧学会のガイドライン改定についてはあまり触れず、日本人間ドック学会の発表を大きく報道(今までのは何だったんだ!と思わせる方が売れるから)。今回の週刊現代の記事もほぼ同じ路線。
  • 2014年4月7日、人間ドック学会と健康保険組合連合会は「今後数年間さらにデータ 追跡調査をして結論を出していく」、「今すぐ学会判定基準を変更するものではない」という旨の声明を発表。
  • 2014年4月14日、マスコミ報道による混乱を受けて、日本高血圧学会は「高血圧学会から国民の皆様へのお願い」という声明を発表。日本人間ドック学会が発表した血圧値の「正常」 の一部には「要再検査、要治療」が含まれているとご理解頂くのが正確とのこと。

つまり、どういうことかというと、人間ドック学会が発表した内容は「今後心臓や血管に関する病気の危険があるか、治療の必要があるか」は検討されておらず、この値であれば大丈夫という「正常」ではなく、 正常と思われる人の基準値だということです。

 

ということで、私の場合、高血圧ということに変わりはないし、基準値が変わったからといって、自分の身体が突然問題ではなくなるという訳でもありませんから、今後も気をつけないといけないということが分かりました。

とはいえ、少し安心したのは事実です。でも、ふくらはぎ健康法は続けます!