吉田伸夫「素粒子論はなぜわかりにくいのか」
MIT白熱教室を観た3日前(2014.3.21)、
というエントリーを書きました。テレビでは、分かりやすく解説されていたはずですが、私にはよく理解できなかったので、「素粒子論はなぜわかりにくいのか」という本を読んでみました。
この本を購入したのは、次の書評を読んだのがきっかけ。
一般読者向けに書かれた「場の量子論解説の決定版」がついに出たというのが僕がまず思ったことだ。
これまでに読ませていただいた吉田伸夫先生の本はどれもお勧めである。今回も期待が裏切られることはなかった。発売されてからまだ3ヶ月しか経っていないのに、アマゾンでは8つのレビューが投稿されており、そのうちの7つが高い評価であることからも本書が大好評であることを裏付けている。
これで、私も素粒子論が分かるかなあと思ったのは甘い考えでした。だって、よく考えると、この本のタイトルは「なぜわかりにくいのか」なんです。ですので、「なぜわかりにくいのか」という理由は分かりました。
もちろん、この本は「なぜわかりにくいのか」という説明で終わっている訳ではありません。素粒子論が一般読者にも分かりやすくイメージできるような例えを使って解説されています。私の理解力が足りないだけでしょう。
とはいえ、私が今まで数冊読んだ素粒子論の本のなかでは一番よかったと思います。そういう意味では、自信をもっておすすめすることができます。
「なぜわかりにくいのか」を少しネタバレして今日は終わります。
分かりにくい理由は、1番の理由がほぼすべてです。
素粒子論を正しく理解するには、素粒子を粒子とみなす原子論的な発想を捨てて「場」の考え方を習得しないといけないということがよーく分かりました。
「なぜわかりにくいのか」分かった3項目について、もう少し自分なりに理解した内容をあらためて記事にしたいと思います。