岩崎由純さんのペップトーク講演を聴きました。
東芝ITユーザ会の新春講演会に出席しました。
講師は、バルセロナ五輪でバレーボール全日本女子に帯同されるなど、アスレチックトレーナーとして活躍されている岩崎由純さんです。
「職場を蘇らせる『言葉の力』 ~スポーツ現場に学ぶペップトークとは~ 」というテーマで、1時間半の熱いトークでした。
ペップトークとは、「スポーツ選手を励ますのに指導者やリーダーが試合前(本番前)に使う短い激励のメッセージ」をいいます。「pep」は英語で、元気・活気・活力という意味で、ペップトークは「短く」「分かりやすく」「肯定的な」「魂を揺さぶる」言葉かけです。
例えば、なでしこジャパン佐々木監督が、女子ワールドカップサッカー決勝PK戦を前にした選手たちに送った一言「お前ら、思いっきり楽しんでこい!」がそれに当たります。
日本ペップトーク普及協会のサイトでは、次のような例が挙げられています。
バレーボール「サーブミスするなよ!」
野球「ピッチャー球走ってるから低めに手を出すな!」
などよく使われている表現ですが、ペップトーク的には
バレーボール「サーブ決めていこう!」
野球「高めを狙っていけよ!」となります。
「ミスするな」とい言われると頭の中ではミスをしている自分をついイメージしてしまいます。つまりネガティブなイメージはネガティブな結果を、ポジティブなイメージはポジティブな結果を引き寄せます。あなたはどちらの声かけを選びますか?
最近読んでいる「アドラー心理学」の勇気づけにも通じるところがあり、職場での人材育成、家庭での子育てにも活用できるお話でした。
講演の最後に話された1984年ロサンゼルス五輪でのマラソン選手に関する感動秘話を聴いたときには、岩崎さんの話が上手く、くやしいけど涙が出てしまいました。その内容は、私にここで再現できる筆力はありませんので、そのエピソードが書かれたブログを紹介しておきます。(他にもあるんでしょうけど、とりあえず見つけたものです。)
今回は、無料で聴講できた講演でしたが、本も出版されているようなので、一冊ぐらいは買ってあげてもいいかなと思います。