株・投資を始める人にオススメの本
年金制度が確定給付型から確定拠出型へ移行になった会社も多いと思います。
確定拠出型年金とは、確定した掛金を納め(拠出)、その資金を自己の責任で運用し、その結果の損益に応じて受け取る年金額が決まる年金のことです。つまり、決まった年金額を受け取る確定給付型と異なり、掛金は決まった額であるが将来の受給額は自分の運用次第であるというのが特徴です。
昨年の春、確定拠出型年金対策のために5冊の本を読みました。
- チャールズ・エリス『敗者のゲーム』
- 橘玲『臆病者のための株入門』
- 山崎元『超簡単 お金の運用術』
- バートン・マルキール『ウォール街のランダム・ウォーカー』
- 朝倉智也『低迷相場でも負けない資産運用の新セオリー』
ある分野のことを一通り理解するには、最低でも4〜5冊の本を読む必要があります。
株・投資の分野は素人でしたが、上記5冊を読んで、だいたいこの分野のツボはつかめました。
どれもいい本ですが、この中から自分にとって有益だった本をあえて選ぶとすれば、『敗者のゲーム』と『臆病者のための株入門』です。
年金を自己責任で資産運用するというと大変なように思いますが、これらの本を読んだことで、全く怖くなくなりました。株はやらなくても、年金が確定拠出型であれば、避けては通れない道ですので、そのための入門書として上記2冊はポイント高いです。
本章で述べてきたように、「市場に勝つ」ことを目指して「敗者のゲーム」に参加すれば、負けはほぼ見えている。だからといって、悲観することはない。勝つ方法はある。長期投資の明確な目的を設定し、その目的を実現するために合理的かつ現実的な投資政策を選択したうえで、その政策を自己規律を持って、忍耐強く、しっかり貫いていくことである。(『敗者のゲーム』第1章より)
これだけでは何のことか分からないと思いますが、この本で主張している投資のコツは「敗者のゲーム」に参加しないということです。それはどういうことかというと、私の説明能力を超えているので割愛させていただきますが、投資に限らず確率に関する考え方を勉強することができるいい本ですので、オススメです。
最近、アベノミクスの緩和政策が話題になっていて、これらの本のことを思い出したので、今回エントリーにしてみました。
- 作者: チャールズ・エリス,鹿毛雄二
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2011/02/25
- メディア: 単行本
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- 作者: 橘玲
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/04
- メディア: 新書
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- 作者: 山崎元
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2013/09/13
- メディア: 新書
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ウォール街のランダム・ウォーカー <原著第10版>―株式投資の不滅の真理
- 作者: バートン・マルキール,井手正介
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2011/06/18
- メディア: 単行本
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- 作者: 朝倉智也
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2012/12/07
- メディア: 単行本
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