igawa's Blog

おもに読書と本に関するブログですが、Mac/iPhone、数学、音楽の話題など例外の方が多いかもしれません。

皆既月食は満月のときにだけ起こります。

10月8日は、皆既月食でした。今回は、時間帯にも天気にも恵まれたので、日本では多くの方がオレンジ色の十五夜の月を観賞できたのではないでしょうか。

http://www.flickr.com/photos/46018179@N00/409224706

photo by leppre

 

ところで、「皆既」かどうかは置いといて、月食は満月のときにだけ起こります。

月食になるのは、太陽、地球、月がこの順で直線上に並んだときです。

なので、ちょっと考えれば、月食のときは常に満月であることは当たり前なんですが、新たな雑学を身につけたような気がしてしまいます。

 

実はタイトルに、わざと「皆既月食は満月のときにだけ起こる」と書きました。

もちろん、通常の(皆既ではない)月食も満月のときに起こりますが、通常の月食は満月ではない とは言ってないので、論理的には正しい文です。しかし、言外に「通常の月食は必ずしも満月ではない」というニュアンスを含んでいます。誤解を与える可能性が高いという意味では、日本語として好ましくない(むしろ誤りに近い)文です。

「男性は必ず死ぬ」という命題は、論理的には正しいけど違和感があるのと同じことです。今回たまたま皆既月食だったので、そんな紛らわしいタイトルになってしまいました。

 

これは、日本語のスペシャルな役割をもつ助詞「は」がもつ限定機能によるものです。助詞「は」については、面白い話題があるので、別の機会に取り上げたいと思います。

 

いつの間にか、助詞の話になってしまいました。


月食のとき月に住んでいる人から見たら、太陽が地球に隠されるので、日食になるんですかね。