私の身近にある残念なデザイン
身の回りに「これって使いにくいなあ」と思うモノやデザインがありませんか?
めったに使わないものならいいんですが、使う頻度が高いと毎回ほんの少しだけイラっとしてしまいます。そんな事例を私の身近にあるものから紹介します。
照明スイッチ
リビングルームの照明スイッチが2箇所にあるんですが、最も使用頻度の高いメイン照明のスイッチは、一方が上で もう一方は下になっています。この部屋を使って何年もたちますが、メイン照明スイッチが上か下か、毎回一瞬考えてしまいます。
グリルのつまみ
IHクッキングヒーターの操作用ダイヤル(つまみ)ですが、左右の大きいダイヤルは、左右のメインヒーターに対応していることは、明らかに分かります。しかし、内側の小さいダイヤルは、どちらがグリル用で どちらが小ヒーター用なのか、直感的に分かりません。もちろん、アイコンをよく見ると分かるんですが、毎回一瞬考えてしまいます。
カーナビの縮尺変更
カーナビ地図の縮尺を変更するボタンは、昨年まで乗っていた車は上下配置(上が広域、下が詳細)だったのですが、今の車は左右配置(右が広域、左が詳細)になりました。縮尺を変更するボタンは明らかに上下配置が自然だと思います。もし仮に左右に並べるとしても、「運転席から遠い方(左)が広域、近い方(右側)が詳細」の方が直感に合うと思いますが逆なので、毎回一瞬考えてしまいます。
まとめ
ここであげた例は、そんなの大した問題じゃないと思われるかもしれません。確かに、人間にちょっとした負担を与えるだけで、押し間違えたからといって問題が起こるようなものではないと思います。しかしながら、装置によっては、ユーザーにやさしくない設計が操作ミスを招き、重大事故につながる可能性があります。
ということで、ユーザーフレンドリーなデザインのための古典的な名著があるので、ご紹介しておきます。ドナルド・ノーマンの『誰のためのデザイン?』です。
誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)
- 作者: ドナルド・A.ノーマン,D.A.ノーマン,野島久雄
- 出版社/メーカー: 新曜社
- 発売日: 1990/02
- メディア: 単行本
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モノづくりやその設計に携わる方だけではなく、システム開発などヒューマンインターフェイスに関わる仕事の方に広くお勧めします。
2年ぐらい前に読んだのですが、再読した上で、内容について紹介したいと思います。