小島信夫という作家が気になる。
保坂和志さんという芥川賞作家のエッセイ『考える練習』を読みました。
- 作者: 保坂和志
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2013/04/18
- メディア: 単行本
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日常生活でのものの考え方について、いろんな気づきや発見があり非常に参考になったので、ときどき読み返したいと思います。
その内容については、また機会をあらためて記事にするつもりです。
そのまえに今回は、本書を読んでて妙に気になった小島信夫という作家についての話題です。保坂氏自身が影響を受けた作家ですので、相応の評価するのはまあ当然でしょうけど、普通の作家とはちょっと次元の違う存在に感じました。
どういうことかというと、保坂氏は本書のなかで小島信夫をこのように評しています。
世界の文学史上の極北というのを考えると、たとえばそれはベケットでありカフカであるわけだけど、日本人だったら間違いなく小島さんだよ。
会話はかなり多いけど、意味のある言葉がやりとりされるわけではない。動きも会話も全部、空回りしている感じが横溢している。他の小説が線で進むとしたら、小島信夫の小説だけは面で展開していく。
ベケットもカフカも読んだことがない私ですが、「面で展開していく」とは、どういうことか気になります。
ということで、まずは村上春樹『若い読者のための短編小説案内』でも取り上げられていた小島信夫の短編『馬』が収録されている『アメリカン・スクール』から読んでみるつもりです。
- 作者: 小島信夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1967/06/27
- メディア: 文庫
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ではまた…