生活習慣病は心配しても意味がない
矢作直樹さんという医師が書いた本『悩まない 〜あるがままで今を生きる〜』を読みました。
- 作者: 矢作直樹
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2014/07/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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私が苦手とする死後世界や輪廻転生等の話がときどき出てくるのですが、それはさておき、ものの考え方において参考になる部分が多々ありました。
例えば、勝ち負けに関して、
スポーツの世界も一見すると勝ち負けの典型のようですが、現実の勝敗以上にアスリートはずっと自分との戦いを強いられます。常にハードルを設定し、それを乗り越える訓練をしているわけですから孤独です。その孤独感を払拭するものこそ、記録や順位という自己目標の実現なのです。(p78)
また、家族との関係について、
母親と娘のねじれた感情や父親と息子の複雑な感情など、親子はさまざまな事情をはらむ集合体ですから、そういうものだと割り切って「お付き合い」するのが賢明です。誰も聖人君子ではありません。失敗だらけでいいのです。(p69)
ところで、一番驚いたのは、生活習慣病などさまざまな慢性疾患は心配しても意味がないという節です。
慢性疾患というものは、過敏現象がちょっと進んだものと考えるのか、病気としてとんでもないものだと考えるのか、異常だと考えるのか、という視点の問題だと著者は言います。例えば、糖尿病や高血圧の場合、異常という視点よりも加齢つまり経年変化の延長と考えると、ゆっくりと変化する症状に関しては、極論すると病気だと思わなくてもいいという意見があるそうです。
医師が言ってるとはいえ、「〜という意見がある」というレベルですから、鵜呑みにするわけにはいきません。また、高血圧の私としても、「そうかなるほど」と納得したくなりますが、正常の範囲を大きく超えている場合は、経年変化と考えるのは危険でしょうし、判断が難しいところです。
少なくとも、慢性疾患を異常だと考えて、それがストレスになっていると、そのストレスこそが病の原因になるそうです。「病は気から」ですね。
ではまた…