igawa's Blog

おもに読書と本に関するブログですが、Mac/iPhone、数学、音楽の話題など例外の方が多いかもしれません。

佐藤芳直『日本はこうして世界から信頼される国となった』(プレジデント社)

船井総研出身のコンサルタント佐藤芳直さんの『日本はこうして世界から信頼される国となった』を読みました。 先日紹介した『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』を注文した際、アマゾンさんに薦められたものです。 

日本はこうして世界から信頼される国となった〜わが子へ伝えたい11の歴史

日本はこうして世界から信頼される国となった〜わが子へ伝えたい11の歴史

 

加藤陽子「それでも、日本人は『戦争』を選んだ」 - igawa's Blog 

はじめに

東日本大震災が起こったとき、自分よりも他人を助けようとする人々、譲り合う人々、混乱の中でも誰かに配慮する人々の姿に世界中が驚きました。勤勉、真面目、正直、という日本人の特性は、世界がうらやむ日本人の貴重な社会資本です。

世界から模倣され追いつかれようとしても、日本が生み出す世界トップレベルの技術は、これからも新しい価値を創造し続けるでしょう。なぜならそれは、先祖から受け継いできた日本人としての生き方が生み出すもので、日本にしか作り出しえないものだからです。

しかしながら近年、日本人の生き方そのものの綻びが出てきていて、私たちの未来が不安な色に染まりつつあります。何より、子どもたちですら未来を悲観的にしかみ見ることができないでいる現実に驚きます。

その原因は、私たちの歴史と そこに見ることができる素晴らしい日本人の生き方を学ぶことができていないからです。

…と いかにも私の考えのように書きましたが、「まえがき」での著者の言葉を要約したものです。

 

本書で学べること

本書は、過去の歴史の中から、私たちが誇るべき日本人の生き方を著者独自の視点で11項目選び出したものです。

先祖が築き上げてきた歴史から何を学び、どのようなかたちで次の若い世代へ語りついでいけばいいのか、11の歴史から次のようなことを学ぶことができます。

  1. トルコはなぜ日本に対して友好的なのか?
  2. 日本は日露戦争になぜ勝てたのか?日露戦争の勝利は世界史にどんな意味があるのか?
  3. 日本車はなぜ自動車王国アメリカでトップの存在になれたのか?
  4. 忠臣蔵はなぜ日本人の心を揺さぶるのか?
  5. 日本はなぜ植民地化をまぬがれた国として存続できたのか?
  6. 国際連盟で日本人が語った人種差別撤廃提案の偉大さ
  7. 日本はなぜ世界中を相手に戦ったのか?
  8. 大東亜戦争での真の勝利者は日本ではないのか?
  9. 世界を変えた東海道新幹線の真の偉大さ
  10. 実践の人・行動の人吉田松陰が残した本当の価値
  11. 私たちが特攻隊に対して感謝すべき一番大切なこと

 

本書を読んで、私が特に「なるほど!」と思った所を3箇所紹介します。

世界史における日露戦争

日露戦争での日本の勝利。それは、二十世紀最大の事件だったといっても過言ではないだろう。
日露戦争は間違いなく世界史を大きく変えることとなった。
なぜならこの勝利をきっかけに、世界中の有色人種の独立への機運が生まれ、二十一世紀に向けて世界が一層多極化していったからだ。
長期的視点でみれば、白人国家である欧米が二十世紀以降、衰退していくその芽を産んだ戦争だったといえる。

歴史に対する姿勢

歴史には光もあれば、陰もある。正義もあれば、不義もあるだろう。
しかし、絶対に忘れてはいけないことがある。
それは、時代時代で価値観は違うという事実と、その時代を生きた人々への愛情だ。
現在の価値観だけで歴史を振り返ると、その時代その時代を懸命に生きていた祖先の心情に思いを馳せられなくなるものだ。

現在の言葉の定義通り、他国に進攻し、植民地とする行為を「侵略」とするならば、確かに日本は侵略国家だったということになるだろう。

(中略)

幕末の動乱を超え、世界と対峙する明治の時代に突入した日本は、植民地にされない道を選んだ。そしてそれは結果的に、植民地を持つ国になるという選択でもあった。

日本がアジア・アフリカ諸国にもたらした影響

大東亜戦争の勝利者、真の勝利者は日本だったのではなかろうか。戦後時間を経る中で欧米の識者が持った感慨だった。
大東亜戦争の緒戦、日本は広大な東アジアからアメリカ、英国、オランダを駆逐した。その結果、アジア人は白人の絶対優位性の魔法から覚醒したと言われている。

「日本は西洋をアジアから追い出し、西洋の植民地勢力の権威を失墜させることに成功した。その結果西洋はアジア、ついでアフリカからの西洋化された非西洋世界に対する支配権を放棄せざるをえなくなった」

P.F.ドラッカーは、明治維新以降の日本と西洋の対決の結果を日本の勝利とする理由をそう述べている。

 

おわりに

教科書の年表的な歴史ではなく、その事実にいたった理由や背景、その当時の世界の情勢や価値観がどのようなものだったかを考えることが本当に「歴史を知る」ということだとあらためて思いました。

アメリカ滞在や海外旅行から帰ったときもそう思いましたが、日本に生まれてよかったなと思います。

子どもにも是非読ませたい本です。

 

日本はこうして世界から信頼される国となった〜わが子へ伝えたい11の歴史

日本はこうして世界から信頼される国となった〜わが子へ伝えたい11の歴史

 
それでも、日本人は「戦争」を選んだ

それでも、日本人は「戦争」を選んだ