「かゆいところありませんか?」に何と答えるか?
散髪に行くと髪を洗うときに必ず「かゆいところありませんか?」と聞かれます。
この否定疑問文に対して、「はい」と答えても「いいえ」と答えても、同じ意味、つまり「かゆいところはありません」という意味になります。(ですよね?)
同じ意味になるということに気づいてから、毎回何と答えるのが正しいのか悩んでしまいます。どう答えても同じなので、悩む必要はこれっぽっちもないんですけど。
かゆいところがない場合の正確な答え方としては、「はい、ありません」が正しいのでしょうけど、洗髪中という声が出しにくい状況では簡潔に「はい」と答えるのが自然です。
一方、「かゆくない」というNO!のメッセージを簡潔に伝えるためには「いいえ」と言ってもおかしくありません。この場合、「いいえ、かゆいです」を短縮したものと誤解されることはまずないでしょう。
正反対の言葉を使っても同じ意味というのは面白いですね。
結局、「はい」と答えても「いいえ」と答えても問題が起こらないのは、かゆくない場合がほとんどでしょうし、もしかゆい場合は、何とかして伝えようとするので、簡潔に一言だけの場合は(仮に何と言ったか聞き取れなかったとしても)「特に問題ありません」と言ってるということが分かるからだと思います。
お店の人に聞いたところ、若者は「はい(大丈夫です)」、年配の方は「いいえ」と答えられることが多いと言われてました。サンプル数1なので、日本全国で同じという保証はありませんが。
否定疑問文については、もう一つ書きたいことを思い出しましたので、次回また。