igawa's Blog

おもに読書と本に関するブログですが、Mac/iPhone、数学、音楽の話題など例外の方が多いかもしれません。

岡崎武志「蔵書の苦しみ」

ここ数年、年間100冊ぐらいの本を読んでます。

何冊ぐらい所有しているのかちょっと気になったので、数えてみたところ、だいたい700冊でした。ときどき大量にブックオフに持ち込んでいますので、まあそんなところでしょう。

本の置き場所に苦しんでいるほどではありませんが、「蔵書の苦しみ」という本を見つけたので読んでみました。 

蔵書の苦しみ (光文社新書)

蔵書の苦しみ (光文社新書)

 

本書は、2万冊以上の本を有するがために蔵書の山と闘い続けている著者が、苦悩の末に到達した蔵書管理の理想の境地を紹介したものです。「自分の中で鮮度を失った本は一度手放す」「トランクルームを借りても安心するべからず」など、本といかに付き合うかという知恵が満載です。

本の重みで2階の床が抜けた人の話などアンビリーバブルな話のほか、「自炊」は蔵書問題を解決するか?などの現代的な話題もあって、読書が趣味ならいろいろ楽しめる本だと思います。

最も参考になったのは、「理想は五百冊」の第十話。一日に何冊も読む人や何万冊も所有する人ではなく、三度、四度と読み返すことができる本を一冊でも多く持っている人こそが真の読書家だとのこと。

理想は五百冊といっても、その五百冊は本当に必要な血肉化した本でないといけません。「おまえの血肉化した本は何か?」と問われると、断言できるものがない私はまだまだ読書家には程遠いと思わされました。

 

消費税も上がることだし、新しく買うことよりも何度も読み返せる本を増やしたい。