igawa's Blog

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読売新聞の書評コーナーから選んだ『書生の処世』ほか一冊

三週間ぶりに、読売新聞の書評コーナーからの紹介です。

 

萩原魚雷『書生の処世』(評:ノンフィクションライター 渡辺一史 

書生の処世

書生の処世

やる気を出そう、頑張ろうという本ではなく、著者は「自分のやる気のなさを肯定してくれる文学」を求めて古本屋を巡り、古今東西の本を読み漁ってはエッセイを綴っているのだそうです。面白そう。

自らの身の丈に合った暮らしを模索する視点で本を読み砕く。本を読むとは、こうでなくてならないと思わせる好著だ。

評者渡辺さんは、落ち込んだ時など、前著『本と怠け者』に何度も慰められたとのこと。 

本と怠け者 (ちくま文庫)

本と怠け者 (ちくま文庫)

 

王貞治『もっと遠くへ』(評:漁業経済学者・東京海洋大学准教授 濱田武士) 

もっと遠くへ (私の履歴書)

もっと遠くへ (私の履歴書)

あの王さんの自叙伝です。

出自から幼少期の環境、野球少年から高校球児、そしてプロ野球界に入り、現在までの野球人生が語られている。誠実、怠らない、はしゃがない、奢らない、他者を侮らない、文句を言わない、という人格形成と偉業達成との関係がよくわかる。

 

ではまた…