igawa's Blog

おもに読書と本に関するブログですが、Mac/iPhone、数学、音楽の話題など例外の方が多いかもしれません。

エンターテインメント小説月評「幅広い作品 SFは宝の山」

読売新聞(5/12)の文化欄「エンターテインメイト小説月評」を見ていて、紹介されているSFの本が面白そうだったので、メモしておきます。SFはなんとなく苦手で、あまり読むことがありませんでしたが、紹介されている4冊中3冊がとっかかりやすい短編集でしたので。

 

ケン・リュウ『紙の動物園』 

紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

アメリカ在住の中国系作家の短編集です。

ヒューゴー賞、ネビュラ賞など海外SFの賞を受けた表題作は、異文化の中で生きる孤独と親子の情愛に胸を衝かれる傑作。一方で、生と不死の問題を扱った「円弧」「波」といった作品から、歴史改変もの、台湾の歴史にまつわる小説と、多彩かつ粒ぞろいの短編が並ぶ。

 

乾緑郎『思い出は満たされないまま』 

思い出は満たされないまま

思い出は満たされないまま

東京郊外のマンモス団地を舞台とした連作短編集です。

カメを釣る縁日の屋台や、米のSF作家ハインラインの小説などの懐かしい題材をちりばめながら、高齢化が進む団地に暮らす人びとにまつわる物語がつづられていく。(中略)タイムスリップなどの仕掛けを使って心温まるファンタジーに仕立てた。作家の芸の幅をうかがわせる一冊だ。

 

呉明益『歩道橋の魔術師』 

歩道橋の魔術師 (エクス・リブリス)

歩道橋の魔術師 (エクス・リブリス)

かつて台北にあった中華商場という商業施設を巡るノスタルジックな連作短編集です。

かつてここで少年時代を過ごした人びとの回想としてつづられる物語の中で、マジックの道具を売る“魔術師”が文字通りトリックスターとして、日常の中で非日常を演出していく。(中略)この場所を見ていない記者も郷愁を呼び起こされる。それは、商場での生活の描写が魅力的で、似たような自らの記憶と結びついて心の琴線に触れるからだ。

 

ではまた…