本を再読するには、きっかけがほしい。
読んでよかったと思える本は、二回三回十回百回…と読み返したいものです。しかし、そうは思っていても、なぜかついつい新しい本ばかり読んでしまいます。
座右の書とまではいかなくても 自信をもってオススメできる本であれば、「こんなことが書いてある」ぐらいは語れるようにしたいのですが、自分にとってそんな本は多くありません。
繰り返し読むと初読のときは気づかなかった新たな発見があるなど、再読のメリットはたくさんあるんですけどね。
今朝の朝刊のコラムに、次の文章を発見しました。
<値段のつくものに神聖さはありえない>。経済学者のシューマッハーは『スモール・イズ・ビューティフル』にそう書いているが、父、母、友、故郷…売るも買うもできないのはたしかに、神聖なものばかりである。
実は数年前に『スモール・イズ・ビューティフル』を読んで、震災直後だったこともあり、いろいろ考えさせられる内容だったという記憶はありますが、ほとんど覚えていません。しかも、昨年1月に書いたエントリーで再読したい本の一つにあげているものの、すっかり忘れていました。
- 作者: F・アーンスト・シューマッハー,小島慶三,酒井懋
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1986/04/07
- メディア: 文庫
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ということで、今日の新聞記事を機に、もう一度読もうと思います。
何かきっかけがないと再読しようという踏ん切りがつかない残念な私ですが、無理に読もうとするのではなく、そういう偶然的なきっかけを大事にするほうが実はいいのかもしれません。
ではまた…
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