文書ライティングでためになる2冊の「考える技術・書く技術」
本の話題から最近それていましたので、久しぶりにビジネス系の本の紹介です。
会社員であれば文書を作る機会は多いと思います。
会社員ではなくても、町内会でのお知らせなど、何かをお願いしたいことや伝えたいことを文書に書くことは意外とあるのではないでしょうか。
ずいぶん前のことですが、幼稚園かどこからか来た文書を見て、何が言いたいのかさっぱり分からないものがありました。社会人であれば、立派な文章は不要ですが、少なくとも読まれて恥ずかしくない文書を作りたいものです。
ビジネス文書作成術のような本はおそらく多数存在すると思いますが、テクニックではなく考え方が大事だと思います。そういう意味で役立った本を紹介します。
初級編『入門 考える技術・書く技術』
文書作成(レポート・ライティング)については、高校まではもちろん大学においても習うことはありません。このため、作文について小中学校の国語の時間に習ったことが頭の中に定着してしまっていていると著者は言います。
例えば、
- 書きたいことを書きなさい
- 起承転結で書きなさい
というような、日記や感想文のときのアドバイスが頭から離れないでいるため、社会人になってからの文書にもそれが表れてしまっているそうです。
本書は、そんな日本人のために、下記の上級編『新版 考える技術・書く技術』の翻訳者が、入門書として分かりやすく書いたものです。
若い人だけではなく、部下の書いた読みにくい文書はどこが悪いのかうまく説明できない上司の方にもおすすめです。
上級編『新版 考える技術・書く技術』
- 作者: バーバラミント,グロービスマネジメントインスティテュート,Barbara Minto,山崎康司
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 1999/03
- メディア: 単行本
- 購入: 76人 クリック: 775回
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上記の本とほぼ同名のタイトルですが、こちらが本家で、業界では定番らしいバーバラ・ミントさんのロジカル本です。
非常に内容の濃い(難しい)本で、私は何度か挫折しました。
しかしながら、言わんとしてることがやっと理解できたときには、子供会のお知らせから取締役会資料まで、この本で書かれている原則は、あらゆる場面に幅広く適用できることに気がつきました。要は、原則さえ理解できれば、あとは全部同じ考え方で文書の構成が組み立てられるので、悩まなくて済むということです。
そのエッセンスをここで簡潔に伝えるのは今日は時間がないので、いつかまとめたいと思います。
おまけ『オブジェクティブ&ゴール』
実はこれも同じ著者による本で、中級編にしようかと思いましたが、今は絶版になっている模様なので、おまけ編としました。
しかしながら、この「オブジェクティブ&ゴール」という考え方は非常に参考になりますので、中古でも入手する価値があると思います。
「ゴール」は分かるけど「オブジェクティブ」って何?という疑問がありそうですが、知らなくても大勢に影響はないので説明を割愛させていただきます。