「本の雑誌」が選ぶ40年の40冊
先日のエントリーで、「本の雑誌が選ぶ40年の400冊!」を特集した『本の雑誌』を買った話を書きました。
この特集は、創刊40周年を記念して、40年間での400冊を選んだものです。
もちろん、「ベスト」な400冊などというものを選ぶことは不可能ですから、誰がどんな基準で選んでいるのか気になるところですが、選ばれた400冊というのは、編集部が選ぶ40冊プラス、ジャンル別の360冊(9ジャンル×各40冊)という形でした。ジャンル別の各40冊は、選定の依頼を受けた各分野の専門家が独自の視点から一人で選んだものになっています。
今回、編集部が選ぶ40年の40冊を一挙に紹介したいと思います。
30周年のときのベスト30が除いてあるとか、常連の隆慶一郎さんや重松清さんの作品には遠慮してもらっているとか、40冊の選定経緯が赤裸々に分かる編集部6人の座談会がけっこう面白いのですが、その内容を紹介できないのが残念です。
一応ランキング形式になっていますけど、順位にほとんど意味はありません。
- 三上延『ビブリア古書堂の事件手帖』
- 小川洋子『猫を抱いて象と泳ぐ』
- 木村元彦『オシムの言葉』
- 北方謙三『水滸伝』
- 角田光代『笹の舟で海をわたる』
- 横山秀夫『64』
- 高橋克彦『火怨』
- A・クリストフ『悪童日記』
- A・ランシング『エンデュアランス号漂流』
- A・ミンジェリンスカ他『マップス 新・世界図絵』
- 宮部みゆき『ぼんくら』
- 清水潔『桶川ストーカー殺人事件』
- 伊坂幸太郎『重力ピエロ』
- 高野秀行『怪獣記』
- 澁澤龍彦『高丘親王航海記』
- 金城一紀『GO』
- 飯嶋和一『黄金旅風』
- 北村薫『六の宮の姫君』
- 中山可穂『愛の国』
- 西村賢太『やまいだれの歌』
- 舞城王太郎『煙か土か食い物』
- 乙一『夏と花火と私の死体』
- C・マッカーシー『ザ・ロード』
- 佐藤正午『Y』
- 町田康『告白』
- 水木しげる『ねぼけ人生』
- 佐藤泰志『海炭市叙景』
- 松浦理英子『親指Pの修業時代』
- 小野不由美『十二国記シリーズ』
- 鳩居堂監修『鳩居堂の日本のしきたり豆知識』
- 黒岩比佐子『パンとペン』
- 清水義範『蕎麦ときしめん』
- 海老沢泰久『F1地上の夢』
- 国分拓『ヤノマミ』
- 絲山秋子『ばかもの』
- 梨木香歩『西の魔女が死んだ』
- 村上龍『69』
- 神蔵美子『たまもの』
- ベニオフ『卵をめぐる祖父の戦争』
- 都築響一『夜露死苦現代詩』
これで精一杯ですので、残りの9つのジャンル(360冊)については、ジャンル名と選者名を紹介するにとどめておきます。別の機会に取り上げるかもしれません。
- エンターテインメント(北上次郎)
- 日本文学(円城塔)
- 翻訳文学(都甲幸治)
- エッセイ(坪内祐三)
- 時代小説(縄田一男)
- 国内ミステリー(新保博久)
- 海外ミステリー(池上冬樹)
- SF(鏡明)
- ノンフィクション(椎名誠)
ではまた…
- 作者: 本の雑誌編集部
- 出版社/メーカー: 本の雑誌社
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