「そして禁止令」と「たのしかった禁止令」
昨年の夏休みに、東大の中原先生がお子さんの作文指導について書かれたブログ記事を紹介しました。
その中原先生が昨日、文章づくりの指導に関する記事を書かれていましたので紹介しておきます。前回よりもっと初歩的な2つのアドバイスです。
NAKAHARA-LAB.NET 東京大学 中原淳研究室 - 大人の学びを科学する: 「そして禁止令」と「たのしかった禁止令」!? : TAKUZO、ブロガーになる!?
1「そして」を使わない。
第一に、「そして」という接続詞で、何でもつなげようとする。 たとえば、極端に書けばこういうことです。 今日はおつかいにいきました。 そして、買ったものは・・・です みたいな感じですね。
うちの子も含め、多くの小学生が使いそうな接続詞の使い方です。
しかし考えてみると、「そして」という接続詞を通常の文章で使うことは確かにありません。
我が家でも「そして禁止令」を出すことにしました。
2「たのしかった」を使わない。
第二に、すぐに「紋切り型の表現」を使おうとします。 文章の最後がすぐに下記の3つになるのです。 おいしかった、たのしかった、うれしかった 。
ダメダメなグルメレポーターが「おいし〜」しか言わないのと同じですね。うちの子供の文章を見ても「カレーを食べて、おいしかったです」「遊園地に行って、たのしかったです」「おばあちゃんにあえて、うれしかったです」といった表現があふれています。
我が家でも「おいしかった禁止令」「たのしかった禁止令」「うれしかった禁止令」を出すことにしました。
小学生にとって、2つ目の禁止令は意外とハードルが高い気がしますが、どうしたらいいのでしょうか。「おいしかった」を使わずに美味しかったことを表現するためには、例えば「2はいもおかわりしてしまいました」とか、その場の状況が思い浮かぶちょっとした具体性を加えるといいんでしょうね。
今日で小学校の冬休みは終わりです。
ではまた…
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