なぜその本を読もうと思ったのか、メモしておこう。
根本敬『人生解毒波止場』を読みました。
- 作者: 根本敬
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2010/12
- メディア: 文庫
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こんな本です。
次々に現われる異形の怪物たち。生ゴミを食らうゴミ屋敷老婆、悪魔のようにとり憑く巨乳女、包皮を食う究極のマゾヒスト、銀座の画廊で個展を開いた大阪の路上生活者、襲名を約束され特訓中という自称三代目タイガーマスク、警察との阿吽の呼吸を語る前科二十三犯の男…くだらなく醜悪でありながら、無類の面白さを放射する人間エッセイ。(Amazon商品説明より)
誰かの薦めがなければ、ほぼ読まない本ですので、ブックガイドか何かで見つけたのでしょう。しかし、どこでどんなふうに推薦されていたのか、全くおぼえていません。積ん読本の中から、読む本を選ぶ参考にもなるので、購入のきっかけをメモしておこうと思いました。どういう手段で実現するかは、意外と難しそうですが。。。
ところで、本書は 1995年に出た単行本で、「宝島30」という月刊誌の連載をまとめたものだそうです。その雑誌のことはよく知りませんが、登場人物はすべて、出てくる人、出てくる人、マトモに生きている人はいません。
いまの世のなか、美しいこと、きれいなものにあふれているように見えます。しかし実はけっしてそうではなく、誰の人生にも大小の差はあれ、汚なく醜い部分が存在しています。本書を読んでいて、普通ではないモノや考え方に対し、拒絶したり安易に受け入れるのではなく、その存在を認め、世の中のさまざまな事象をしっかりと見つめておかなければならないと感じました。
これが、著者のいう解毒なのかもしれません。
ではまた…