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ひすいこたろう&白駒妃登美『人生に悩んだら「日本史」に聞こう』

福岡在住の歴女 白駒妃登美さんと、ベストセラー『名言セラピー』シリーズの著者でコピーライターのひすいこたろうさんがコラボした『人生に悩んだら「日本史」に聞こう』を読みました。 先日紹介した『日本はこうして世界から信頼される国となった』を注文した際、アマゾンさんに薦められたものです。  

人生に悩んだら「日本史」に聞こう 幸せの種は歴史の中にある

人生に悩んだら「日本史」に聞こう 幸せの種は歴史の中にある

やってやれないことはない。やらずにできるわけがない。

どんな状況からでも、そこに花を咲かせる力が、僕ら日本人には流れているのです。
いまこそ、日本人の先人たちの感動的なスピリットを知ってほしい。
思い出してほしい。そんな願いでこの本を作らせていただきました。

 ーひすいこたろう (まえがきより引用)

 

ときには人生に悩むこともありますし、日本史(世界史も)にも疎いので、歴史の勉強を兼ねて読みました。教科書のように歴史上の出来事ではなく、先人たちのスピリット(日本人の精神)を中心に書かれているので、なかなか刺激的で面白い本です。

歴史を知るとは、時空を超えて、偉人を“友達”にできることです。
友達になれば、なやんだときに、福沢諭吉が無料で相談にのってくれます。(p6)

なるほど、何か問題があったときに「ここで福沢諭吉ならどう考えるだろう?」と、歴史上の人物と対話をすることができます。横文字を使って言うと、自分のメンターにすることができるってことですね。

残念ながら、私の「尊敬する歴史上の人物」の席はまだ空いています。これを機に、誰か一人の人物に焦点を当てて本を読んでみようかと思います。

 

本書では、以下のような話題を含めて、29の話を楽しむことができます。

  • 豊臣秀吉が実践した日本人の感性にあった生き方とは?
  • 坂本龍馬はなぜこんなにモテるのか? 
  • 西郷隆盛はどうやって戦争相手をファンにかえたのか?
  • 吉田松陰は「最悪の逆境」をなぜ楽しめたのか?

 

戦国時代と明治維新の話題が多くを占めているなか、1964年のオリンピックを東京に招致しようと人生を賭けたフレッド和田さんという日系アメリカ人のエピソードでは涙が出てしまいました。

 

以前は、歴史上の人物の中に、好きな人もいれば、嫌いな人もいました。でも、今は、みんな愛おしいんです。愛おしく思えるようになったら、さらに日本が好きになり、日本人であることの誇りが大きくなりました。
歴史を学ぶって、本当に素敵なことです。そんなことが少しでも伝わればと思い筆を執らせていただきました。

 ー白駒妃登美(あとがきより引用) 

 

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