新明解国語辞典での「恋愛」の解説がスゴい。
7月9日の読売新聞のコラム「編集手帳」に、新明解国語辞典のことが紹介されていました。
個性ある記述で知られる『新明解国語辞典』(三省堂)のなかでとくに名高い項目を引く◆<【恋愛】=特定の異性に特別の愛情をいだいて、二人だけで一緒に居たい、出来るなら合体したいという気持ちを持ちながら、それが、常にはかなえられないで、ひどく心を苦しめる(まれにかなえられて歓喜する)状態>(第三版)◆「まれに」に味がある。・・・以下略
「出来るなら合体したい」とか辞書とは思えない表現ですね。また、コラム筆者も言うように、「まれにかなえられて歓喜する」とかも確かに味があります。
ところで、私が持っている『新明解国語辞典』の第七版(iPhoneアプリ)には次のように説明されていました。
【恋愛】特定の異性に対して他の全てを犠牲にしても悔い無いと思い込むような愛情をいだき、常に相手のことを思っては、二人だけでいたい、二人だけの世界を分かち合いたいと願い、それがかなえられたと言っては喜び、ちょっとでも疑念が生じれば不安になるといった状態に身を置くこと。
第三版のような過激さはなくなっていますが、かなり長い一文で詳しく説明されていて、言葉の意味する内容がありありと伝わってきます。 第四版から第六版ではどのように表現されていたのかちょっと気になります。
参考までに、同じ三省堂の『大辞林』(iPhoneアプリ)も持っていますので、調べてみました。
【恋愛】男女が恋い慕うこと。また、その感情。ラブ。
あっさりしすぎて残念に思えますが、きっとこれが普通です。
『新明解国語辞典』には、面白い解説がいろいろありそうですので、ユニークな解説のある言葉を探してみます。