「弁当の箸」の原則
ゴールデンウィーク中も部活に行っている子供のために妻が弁当を作っているのですが、お昼頃「今日は箸を入れてあげるのを忘れたような気がする」と言っていました。
夕方帰ってきた娘に「お箸、入ってた?」と確認してみると、「朝見たら入ってなかったので、自分で入れていった」 とあっさり言ってのけました。「お母さんには言ったの?」と聞いたら、「言ってもねえー」と特に言わずにいたようでした。
確かに、箸が入ってなくて困るのは娘であって、母親の落ち度を追及しても次回から気をつけるようになるかもしれませんが、あまり意味がありません。最終的に責任をもつべきなのは弁当を持っていく本人です。(小学生であれば、親に任せきりでも無理ないでしょうけど)
娘は、過去にも一度、箸が入ってなかったことがあって困ったようなので、弁当の日は毎回自分で箸の有無を確認するようにしているらしいのです。先生に相談するとか、友達が使った箸を借りるとか、そういうことをするのが絶対に嫌だからというのが原動力になっているようでした。
これって、よく考えると仕事においても、重要なことだと思います。
製造ラインであっても、事務処理であっても、必ず「前工程→後工程」と仕事は流れます。このとき、後工程を担当する人は、前工程がきちんと完了しているのか(安全性に問題はないのか、依頼通りにできているのか、など)確認しておかないと、何か問題が発生した場合、自分が困ることになります。もちろん、前工程には責任がないと言っているわけではありません。前工程はきちんとできている、という信頼をもちつつ、そのことをきちんと確認することが事故や問題発生を防止するために有効ではないでしょうか。
この「後工程責任の原則」とでも言える仕事上のポイントを、ゴールデンウィーク中に娘の弁当の一件で考えさせられました。