多胡 輝「頭の体操 BEST」
多胡輝先生の「頭の体操」シリーズは、中学校の頃ハマっていました。 そのシリーズの中から100問が厳選されている「頭の体操 BEST」を少しずつ読んでいましたが、ようやく終わりました。
1966年の発売以来、シリーズ累計1200万部のベストセラーとなった『頭の体操』。その全23集・総数約2000問のなかから、究極の100問をセレクト。さまざまなタイプの問題を解くたびに、思考力がつき、創造性が生まれる。日本人の脳を刺激し続けてきた名著が、新たな1冊になって登場!
（Amazon内容紹介より）
何となく覚えていた有名な問題とか、自力で解けた問題も少しありましたが、大半はお手上げでした。制限時間が10秒とか1分とかが多く、短時間で答えが思いつかなければ永遠に分かりません。まあそういう問題が多いのが「頭の体操」の特徴ですけど。
シリーズから良問をセレクトされているだけあって、がっかりするような問題はあまりありません。個人的に「やられた！」という問題もいくつかあったので、ご紹介します。
問33
水族館でアシカ使いの美女が、水中から顔を出すアシカに、タイミングよく口移しで角砂糖を与えていた。それを見ていた観客の１人が「それくらいならオレの方がうまくできる」と言って、確かにうまくやってみせた。この男性は、今まで全く経験がなかったというのだが、なぜ可能だったのだろうか。（制限時間10秒）
問34
鉛筆一本と紙だけで直線を描くには、紙を折って、縁の部分を定規のように使えばいい。では、この紙で放物線を描くにはどうしたらいいだろう。（制限時間1分）
問55
旧約聖書による世界の最初の危機は、ノアの洪水であった。
ところが、核時代の現代の世界は、またも、人類絶滅の危機に瀕している。これは地球最後の日の未来空想物語。
地球最後の男が、机に向かって遺書を書いていた。すると突然、裏の扉をノックする音がした。幽霊？宇宙人？動物？みんなちがう。まして、風や石など、無生物によっておこされた音でもない。
彼が、地球最後の男であることも、まぎれもない事実なのだ。音の主は何者か。（制限時間10秒）
答え
以下は、回答ページからの引用です。
- 答33 男は、「それくらいなら、アシカよりも、オレの方がうまくできる」と、アシカのまねをして、アシカ使いの美女から口移しで、角砂糖をもらったのだ。
- 答34 紙を丸めて投げればよい。
- 答55 ノックしたのは女だった。つまり、男は最後の１人になっていたらしいが、女はそこまでいっていなかった。このノックの音の主は、女だったと思われる。
