igawa's Blog

おもに読書と本に関するブログですが、Mac/iPhone、数学、音楽の話題など例外の方が多いかもしれません。

誰のために仕事をするのか?

あなたが普通の民間企業で働くサラリーマンだとします。誰のために仕事をしますか?

 

ここではとりあえず、「お客さまのため」「自分のため」「家族のため」といった類いの答はなしとします。あくまでも組織の中で誰のために仕事をするのかということです。「誰のために仕事をするのか」という問いは正確ではなく、「誰を見て仕事をすべきなのか」という問いが正しいのかもしれません。

 

となると答はただ一つ。「直属の上司のため」しかありません。結果的に、社長のためだったり、部下の成長のためだったり、ということはあるでしょうけど。

 

しかし通常、階層型組織における上下分業のあり方というものは、極論すると「自分は直属の上司の仕事を代行しているだけ」という一点に集約されます。つまり、すべての責任・権限は直属の上司にあって、自分は上司の代わりに仕事をしているにすぎないという考え方です。(もちろん、普通は上司の権限が部下におろされていますが、その場合も含めて)

 

上司が何をしたいのか、何を考えているのか、を知らずして仕事を進めても、結局方向性が違っていれば全く無駄な仕事となってしまいます。ごく当たり前のことと思われますが、それが意外とできていないことを痛感します。「自分はこう思う」という観点で仕事をした結果を報告しても、ひとりよがりの以外の何ものでもありません。

 

上司が間違っている場合は例外なのでおいておくとして、まずはとにかく上司の意向に沿って仕事を進めるのがサラリーマンの基本姿勢です。そういったスタンスで仕事をしていくなかで、お互いの信頼関係ができて初めて、上司に対して意見していくことができるのではないでしょうか。

 

ここまで書いていて、思い出しました。

ずいぶん前に読んだこの本には、何て書いてあったのだろう。読んでみます。

 

部下の哲学―成功するビジネスマン20の要諦 (PHP文庫)

部下の哲学―成功するビジネスマン20の要諦 (PHP文庫)