読売新聞日曜版「名言巡礼」
昨日の読売新聞日曜版1面です。
先月から新聞の購読を始めたんですが、これまで日曜版はちゃんと読んでませんでした。
「名言巡礼」は、歌や小説に出てくる名言について、時代背景や季候・風土など現地取材・文献調査等を踏まえて紹介するコラムです(たぶん)。
このくり返しのきかない一生を、自分の生命を燃やして生きていこう
という言葉。
この小説は、北海道で実際に起こった列車事故が下敷きになってます。鉄道職員長野さん(小説では永野さん)が乗客のために命を捧げるという話。熱心なキリスト教徒だった主人公が、死の前日に信者に語った言葉どおりに生命を燃やして乗客を救います。
ところで、なぜブログに取り上げたかというと、
数々の事件や不祥事が明るみに出たJR北海道は、再起の途上にある。もし、長野が現代の北海道に生きていたら、どうしただろうか。
という、後半に出てきた文章の唐突感。さらに、最後にはこう締めくくられています。
凍り付く冬の北海道で人々を安全に運ぶ。なんて尊い仕事だろう。その誇らしい仕事を心から愛してほしいと願う。
鉄道会社の不祥事に腹が立つ気持ちは分かりますが、無理やり結びつけなくてもいいでしょう。長野さんが現代の北海道に生きていたら、「組織ぐるみの不祥事などと一緒に扱わないでくれ」と言いそうです。
この本、実は積ん読の山の一冊。早く読めということなのでしょう。