イケダハヤトさんのブログ文章術の本で得た3つの気づき
ブログがちっとも上達しないので、この本を読んでみました。
「月に40万文字を書き続け、月に70万回閲覧され、金額にして約50万円を稼ぎ出して」いるというイケダハヤトさんが書いた本です。
文章に自信がない人、書くことを生業にしたい人、悶々とした人生に突破口を見いだしたい人に向けて、書く技術を惜しみなく披露した一冊。
これからの時代を生き抜くにあたっては、書くことに関して、「スピード感」、「コピー力」、「引きつけておく力」、「リピートしてもらう力」の4つの力が必要とのこと。
この4つの力を磨くために、著者が1章から4章で紹介している
1章 文章が残念な人の10の特徴
2章 凡人の文章を最強の文章にかえる10の魔法
3章 月40万文字書き続けるぼくの12の秘密
4章 ここまで公開していいのか?書いて月50万円稼ぐ法
の内容は、確かにブログ初心者の私にはとても参考になりました。例えば、
- 誠実に本音を語ることを怖れないようにしよう(1章7項)
- 読者の思考を先回りして疑問や不信感を取り除こう(2章2項)
- すぐに割り切ってしまわず、常に考え続けるクセをつけよう(3章8項)
- 他のブログに積極的に絡んでいこう(4章4項)
など。しかし、実際この本を読んでよかったと思うのは、4章までに書かれているノウハウ・テクニックではありません。それは、5章「書く技術はこんなに人生を豊かにする」及び「おわりに」に書かれている中のこの3つです。
- 書くことがキャリアアップにもつながる(5章1項)
- 自分を表現して個人を取り戻そう(5章6項)
- 人類に財産を遺そう(おわりに)
書くことがキャリアアップにもつながる
なるほど!と思ったのは、「ブログというのは、組織の外の人たちに、自分が何者であるかを知らせる最良のツール」であるということ。
実は、「igawa」というのは本名なので、匿名でブログを書いているわけではありませんが、自分の仕事に関わることは意識的に避けてました。しかし、よくよく考えてみると、ビジネスマンとして働いている人は、何がしかの専門家としての経験や知識を持っているわけで、同じような仕事をしている人に役立つ情報を発信することができますね。
もちろん、守秘義務に当たる内容は書けません。公開して問題のない範囲であれば、同業者や顧客の役に立つ情報を発信することで、人的ネットワークや仕事の幅を広げることができます。確かに。
自分を表現して個人を取り戻そう
人は、社会を生きていると、それだけで自分というものが希薄になってしまいがちです。
会社に行けば、命令を聞いて怒られないように淡々と仕事をこなすだけ。家に帰れば、テレビや本など誰かが作った楽しいコンテンツが自分の気を紛らわせてくれる。どこにも「自分」というものはありません。
ブログを用いた自己表現というのは、「希薄になった自分の濃度を高める作業」にすることができます。
どういうことかというと、ブログを書いていると、無意識的に「和」を演出しようとしてしまう自分に気づきます。つまり、和を乱さぬよう、つい「あくまで個人的意見ですが」とか「〜な気がします」とか遠回しな表現を使ってしまいがちです。ブログを書くことを通じて、自分が「すぐに賢者の皮をかぶろうとする、へっぴり腰の臆病者」であることに気づき、その臆病と戦い、希薄になった自分を取り戻すことができる。
それが、ブログを書くことの最大の目的とも言えます。なるほど、奥が深いです。
人類に財産を遺そう
ちょっと話が大げさですが、ブログを書くことによって、世界は間違いなく豊かになります。多くの人が積極的に知識や経験をアップすればするほど、「答えが見つからない」ことは減っていきますよね。まあ確かにそう思います。
勉強になったこと、疑問が解決したこと、刺激を受けたことなどをブログに書くことによって誰かを救うことになるかもしれません。。。
まとめ
今日の帰りのバスの中であっさり読んでしまったこの本、意外といい本だったので、勢いでこのブログを書きました。文章術のテクニックはまだまだ活用できてませんが、著者の考え方は十分納得したつもりです。
今後もブログ発信を続けていくためのいい原動力となりました。