夏目漱石『こころ』を読んで違和感があったところ
夏休みのマイ課題図書としていた夏目漱石の代表作『こころ』を読みました。
- 作者: 夏目漱石
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1991/02/25
- メディア: 文庫
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高校の国語の教科書に採用されていたり、「君に贈る本」の第一位に選出されていたりするので、皆さんご存知の小説だと思います。
この名作については、きっと多くの研究や書評が存在するでしょうから、私が浅はかな感想を書くのはやめておきます。
では何を書こうかと考えてみたんですが、読んでて妙に引っかかった部分が三つほどありましたので、メモしておきます。
冒頭に登場する外国人
この小説は、鎌倉の海水浴場で「私」が「先生」と知り合いになるシーンから物語が始まるのですが、そのとき先生は一人の西洋人を連れていました。
夏の海水浴場の西洋人の白い皮膚の描写などが、この小説全体の雰囲気に似つかわしくなく、妙に気になります。
死が目前の親よりも先生を優先する私
実家に帰省していた主人公の「私」は、父親が病気であと二三日もつかどうか分からない状況なのにもかかわらず、先生から届いた長い手紙(遺書)を見て、いてもたってもいられず先生の所に向かうため、列車に飛び乗ります。
「私」にとって先生がかなり特別な存在だということを示しているとはいえ、病院で危篤状態にある親を置いていく行動は不自然に感じます。
先生とKの同居
先生は、いろいろあって精神的にまいっていた幼馴染みのKを田舎から呼び寄せ、自分の下宿先に同居させます。
友人のためを思った行動ではありますが、一つ屋根の下しかも襖一枚を隔てた隣の部屋に住まわせることには、かなり違和感がありました。
おわりに
今回読んでアレっと思ったことを書きましたが、単に私の読みが浅いだけでしょう。夏目漱石の奥が深い意図があるかもしれないので、早めに再読したいと思います。
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ではまた…