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igawa's Blog

おもに読書と本に関するブログですが、Mac/iPhone、数学、音楽の話題など例外の方が多いかもしれません。

『ガリバー旅行記』を読んでいますが、これは面白い!

夏休みのマイ課題図書としていた『ガリバー旅行記』を読んでいます。 この本は実は、子供向けの冒険物語などではなく、旅行記の形を借りたイギリス社会の風刺小説です。 ガリバー旅行記 (角川文庫) 作者: ジョナサン・スウィフト,山田蘭 出版社/メーカー: KA…

東野圭吾『天空の蜂』を読んでいます。

ミステリーはめったに読まなくなりましたが、本屋で見かけて久しぶりに手に取りました。 東野圭吾が20年前に発表した『天空の蜂』です。ジャンルは、ミステリーというよりサスペンスになります。 今週末(9/12)に映画が公開されるらしいので、知ったかぶり…

夏目漱石『こころ』を読んで違和感があったところ

夏休みのマイ課題図書としていた夏目漱石の代表作『こころ』を読みました。 こころ (集英社文庫) 作者: 夏目漱石 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 1991/02/25 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 180回 この商品を含むブログ (125件) を見る 高校の国語の…

ちばあきお『キャプテン』第1巻を読みました。

家に全巻セットがあるので、ずいぶん昔に読んでいた少年野球マンガの『キャプテン』を読み始めました。とりあえずいま、1巻を読み終えたところです。 『ドカベン』の岩鬼や殿馬のような異才・鬼才が登場するわけでも、『タッチ』の朝倉南のようなかわいい女…

夏目漱石『こころ』を読んでいます。

この夏に読もうと思い立った夏目漱石の『こころ』を読んでいます。 こころ 作者: 夏目漱石 発売日: 2012/09/27 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (14件) を見る 有名な作品でもあり、高校のとき国語の教科書にも載っていたので、全編をいつか読もう…

小島寛之『確率を攻略する』

ギャンブルから生まれた確率の理論は、現在も進歩し続けているようですが、「学校では習ったけど、なんだかよく分からない」という印象の人が大多数なのではないでしょうか。 確率を攻略する ギャンブルから未来を決める最新理論まで (ブルーバックス) 作者:…

百田尚樹『永遠の0』をもう一度読みたいけど・・・again

お盆など、生活の節目や大きなイベントのときは、1年前にブログに何を書いたか気になります。 昨年の8月14日には、百田尚樹のベストセラーになった長編小説『永遠の0』のことを記事にしていました。 百田尚樹『永遠の0』をもう一度読みたいけど・・・ - 読…

人間の記憶は相当いいかげん。

フランツ・カフカの小説『変身』を読みました。 変身 (新潮文庫) 作者: フランツ・カフカ,Franz Kafka,高橋義孝 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1952/07/28 メディア: 文庫 購入: 18人 クリック: 359回 この商品を含むブログ (362件) を見る 書評や感想は…

後藤武士『読むだけですっきりわかる日本史』

高校時代に日本史・世界史を選択せず地理を勉強したので、歴史に関してはかなりコンプレックスがあります。 ということで、長い間積ん読にしていた『読むだけですっきりわかる日本史』を読みました。 読むだけですっきりわかる日本史 (宝島社文庫) 作者: 後…

倉島保美『論理が伝わる世界標準の「議論の技術」』

ブルーバックスの『論理が伝わる世界標準の「議論の技術」』を読みました。 日本人は議論が苦手と言われますが、下手なのではなく、単に「議論の技術」を知らないだけなので、「議論の技術」を知りさえすれば、わずかな時間で議論上手になれるそうです。 論…

江口克彦『部下の哲学』

本棚の奥にあった『部下の哲学』という単行本を発見しました。奥付をみると、1999年2月出版、2000年5月第5刷になっていますので、タイミングとしては東京で単身赴任していた頃に読んだものと思われます。 部下の哲学―成功するビジネスマン20の要諦 (PHP文庫)…

鎌田實『◯に近い△を生きる』

日本では長らく、「がんばれば幸せになれる」が唯一の「正解」でした。 がんばるという「正解」が日本人は好きですが、がんばらないという「別解」もあります。がんばらないというのは、がんばることを否定しているわけではなく、がんばったり、がんばらなか…

庄野潤三の短編小説『静物』

村上春樹のエッセイ『若い読者のための短編小説案内』で解説されている短編の一つ、庄野潤三の『静物』を読みました。(新潮文庫『プールサイド小景・静物』に収録) プールサイド小景・静物 (新潮文庫) 作者: 庄野潤三 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 196…

子どもたちへの一番大切な贈りもの『センス・オブ・ワンダー』

生物学者の福岡伸一が著書『福岡ハカセの本棚』の中で薦めていた『センス・オブ・ワンダー』(レイチェル・カーソン著)を読みました。 「センス・オブ・ワンダー」とは、著者が世界中の子どもに授けたいと思っている、生涯消えることのない「神秘さや不思議…

小島信夫の短編小説『馬』

気になる作家として小島信夫を先日取り上げたところですが、有名な作品の一つである短編小説『馬』を読みました。(新潮文庫『アメリカン・スクール』に収録) アメリカン・スクール (新潮文庫) 作者: 小島信夫 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1967/06/27 …

小島信夫という作家が気になる。

保坂和志さんという芥川賞作家のエッセイ『考える練習』を読みました。 考える練習 作者: 保坂和志 出版社/メーカー: 大和書房 発売日: 2013/04/18 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (7件) を見る 日常生活でのものの考え方について、いろんな気づきや…

「目的」は注意深く明文化することが大事

チームや組織にとって「目的」がもっとも重要であるとよく言われます。頭では分かっているつもりでも、その本質が分かっていなかったことに気がつきました。 東日本大震災での二つのボランティア組織の話です。仮に、組織Aと組織Bとしておきます。組織Aの…

橋本幸士『超ひも理論をパパに習ってみた』

むかし学校の授業で、物質の最小単位は陽子と電子からなる原子だと習いました。 その後さらに小さな素粒子へと研究が進んでいるようですが、それはいいとして、最小の単位は点(粒子)のイメージだと思います。 ところが、最小単位は粒子ではなく「ひも」の…

連城三紀彦『戻り川心中』

本屋で平積みされていた「国内短編ミステリー 第1位」という文字に影響されて買ってしまいました。 実は、30年ぐらい前に一度読んでいてタイトルに記憶があったのですが、内容はきれいさっぱり記憶がなくなっていたので、読んでみたくなったものです。 きれ…

村上春樹『若い読者のための短編小説案内』

本書は、最近ちょこちょこ短編小説も読むようになった私がたまたま見つけた本で、戦後日本の代表的な作家六人の短編小説を、村上春樹が新しい視点から読み解いた読書案内です。 若い読者のための短編小説案内 (文春文庫) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 文…

下重暁子『家族という病』

みなさん、自分の家族のことを知っているでしょうか? 同じ家で一緒に暮らしているわけですから、「よく知っているに決まっているではないか」という答えが返ってきそうです。 ほんとにそうでしょうか? 親しい友人・知人とは、わかり合おうと努力するせいか…

カズオ・イシグロは名作『日の名残り』をなぜ4週間で書けたのか

数年前に読んだ『わたしを離さないで』に続いて、カズオ・イシグロ体験の2冊目になる小説『日の名残り』を読みました。 日の名残り (ハヤカワepi文庫) 作者: カズオイシグロ,Kazuo Ishiguro,土屋政雄 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2001/05 メディア: …

日本人の知性をゆがめた学校の読み方教育

読み方には 二種類あります。 一つは、例えば前日にテレビで見た野球の試合記事のように、書いてある内容について読む側があらかじめ知識をもっているときの読み方。これをアルファー読みと呼ぶことにします。 もう一つは、内容・意味がわからない文章の読み…

O.J.シンプソン裁判 に学ぶ確率・統計

アメリカ人なら知っている裁判に、1994年にロサンゼルスで起こったO.J.シンプソン事件があります。 有名なアメフト選手だったO.J.シンプソンの妻が、その友人(男性)とともに自宅の前で死んでいるのが発見され、シンプソンに疑いがかかりました。シンプソン…

グレッグ・マキューン『エッセンシャル思考』 〜最少の時間で成果を最大にする〜

いつものジュンク堂書店の入口に平積みしてあったので、久しぶりにスキル・ノウハウ系の本を手に取ってみました。 エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする 作者: グレッグ・マキューン,高橋璃子 出版社/メーカー: かんき出版 発売日: 2014/11/19 …

『まんがで学習 日本の歴史』が意外と面白かった。

小学生向けの、まんがで描かれた日本史の本(全5巻)がリビングにあったので、旧石器時代から飛鳥時代までの第1巻を読んでみました。 第1巻第7章(大化の改新から壬申の乱へ)で、知っていたのは、 645年、大化の改新、中大兄皇子、中臣鎌足 672年、壬申の乱…

6人以上の人が集まると、互いに知り合いの3人か、見ず知らずの3人がいる。

先日、読むだけで論理力が自然と鍛えられる本『ピジョンの誘惑』を紹介しました。収録されているすべての問題が「鳩の巣原理」というたった一つの法則にこだわった(その法則さえ知っていれば解ける)パズルです。標題の問題は、『ピジョンの誘惑』を紹介し…

生活習慣病は心配しても意味がない

矢作直樹さんという医師が書いた本『悩まない 〜あるがままで今を生きる〜』を読みました。 悩まない---あるがままで今を生きる 作者: 矢作直樹 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2014/07/26 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ…

ちきりん『「自分メディア」はこう作る!』

社会派ブロガーとして有名な“ちきりん”さんの本を読みました。 本書は、前半がブログ「Chikirin の日記」の運営記で、後半が10年分のブログから選んだベストエントリー集という構成になっています。 「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営…

「地球上には、髪の毛の本数が同じ人がいる」ことを証明しなさい。

地球上には70億もの人間がいますので、これだけ多ければ髪の毛の本数が同じ人が一組ぐらいはいそうです。しかし、それをどうやって証明するのでしょうか。 実は、髪の毛のだいたいの本数を知っていれば、解ける問題です。 人間の頭に生えている髪の毛の本数…

青島幸男『人間万事塞翁が丙午』

本書は、タイトルに記憶があったので、中古ショップで発見して買っていたものです。 著者は、40代以上なら間違いなく知っている故青島幸男さん。マルチタレントとして活躍されていたようですが、私の中では、テレビドラマの「意地悪ばあさん」です。「欽ちゃ…

江戸川乱歩『心理試験』

先日紹介した『二銭銅貨』に続き、江戸川乱歩短編集に収録されている『心理試験』を読みました。 江戸川乱歩のデビュー作ということもあって、『二銭銅貨』の方が評価が高いのですが、個人的にはこっちの方が数段面白いと思います。1985年版の文藝春秋編『東…

中島義道『人生に生きる価値はない』

中学・高校の頃、親からよく「おまえは変わり者だから困る」と言われていました。就職した頃以降は普通になったと思いますが、確かに昔は、近所付き合い、友達との接し方など、親の立場から見たら変だったのかもしれません。そういう自覚は多少あります。 し…

マップラバーから、マップへイターへ。

生物学者 福岡伸一著『福岡ハカセの本棚』を取り上げたエントリーで、福岡ハカセお薦め本の中から気になる20冊を紹介しました。実は、この本の「はじめに」に書かれていたことの中に、わたしにとって重大な発見がありました。 福岡ハカセの本棚 (メディアフ…

根上生也『ピジョンの誘惑』〜論理力を鍛える70の扉〜

「鳩の巣原理」とは 001「鳩が10羽いるのに、巣が9個しかないならば、どこかの巣には 2羽の鳩が入ることになる」 これを「鳩の巣原理」と言います。「部屋割り論法」とか「引き出し原理」などと呼ばれることもあります。証明は必要ないでしょう。 (出典:Wi…

集英社文庫編集部『短編工場』を読んで、短編小説に目覚めました。

これまで、短編小説というものを、無意識に長編より低く位置づけていたせいなのか、積極的に読みたいとは思いませんでした。 よく考えると、クラシック音楽に対しても同様のスタンスなので、聴くのはほぼ交響曲に限られていて、短い曲、小編成の曲、ピアノ曲…

秋山進『「一体感」が会社を潰す』異質と一流を排除する〈子ども病〉の正体

「組織と人の問題」は、どこの会社でも永遠の課題かと思います。今回、「一体感」というキーワードに釣られて、この本を読んでみました。 「一体感」が会社を潰す 異質と一流を排除する<子ども病>の正体 (PHPビジネス新書) 作者: 秋山進 出版社/メーカー: PH…

江戸川乱歩『二銭銅貨』

今年没後50周年を迎える江戸川乱歩のデビュー作『二銭銅貨』を読みました。 わずか34ページの短編です。 江戸川乱歩短篇集 (岩波文庫) 作者: 江戸川乱歩,千葉俊二 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2008/08/19 メディア: 文庫 クリック: 11回 この商品を含…

神永正博『直感を裏切る数学』

「数学」は役に立たないものの代名詞のように使われることがあります。しかし、ほんのちょっとだけ分かっていなかったばかりに、日常生活で誤った判断をしてしまうことも起こりえます。 「数学は苦手だから」は、「人見知りだから」とか「高所恐怖症だから」…

月刊サイゾー 2015年4月号「ウェブテクノロジー大全」

「ヤバい◯◯」とか、毎回怪しげな特集で気になる月刊誌「サイゾー」ですが、最新号は「ウェブテクノロジー大全」です。 正確にいうと、「大全」という文字の前には一文字の「◯禁」が入っていますので、もちろん技術解説の類いではありません。 サイゾー2015年…

開高健『輝ける闇』

とても面白い小説や感動的な小説にはときどき遭遇しますが、作品自体に圧倒されてしまうという小説は滅多にありません。今回読んだ開高健の『輝ける闇』は、まさにそういった作品でした。 輝ける闇 (新潮文庫) 作者: 開高健 出版社/メーカー: 新潮社 発売日:…

叱れない上司、叱られたい部下

週刊ダイヤモンド(3月28日号)の「叱れない上司 叱られたい部下」という記事を読みました。 叱れない上司がいるのはわかりますが、叱られたいという部下が存在することに驚いて、思わず買ってしまいました。 この特集は3つのPartに分かれています。 増殖す…

金谷武洋『日本語に主語はいらない』(その1)

昨年、『日本語に主語はいらない』(金谷武洋著)という本についてのエントリーを書きました。 金谷武洋『日本語に主語はいらない』(その0) - igawa's Blog なかなか刺激的な話なので、本の内容をまとめるためにも、章ごとにブログに書いていこうと考えて…

ベトナム戦争を知らないと損をする。

いま、ベトナム戦争を題材にした開高健の小説『輝ける闇』を読んでいます。 数十ページ読み進めたあたりで、文章の中に「ベトコン」とか「政府軍」とか登場してきて、「これはまずい・・・」と思い始めました。 その意味合いがよく分かっていないからです。 …

佐々淳行『平時の指揮官 有事の指揮官』〜あなたは部下に見られている 〜

東日本大震災からちょうど4年の今日、本棚を眺めていたら、十数年前に読んだ『平時の指揮官 有事の指揮官』に目が留まりました。 平時の指揮官有事の指揮官―あなたは部下に見られている (文春文庫) 作者: 佐々淳行 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 1999/1…

池波正太郎『西郷隆盛』

My幕末読書シリーズ第2弾として、池波正太郎の『西郷隆盛』(角川文庫)を読みました。 西郷隆盛 (角川文庫) 作者: 池波正太郎,蓬田やすひろ 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2006/03/25 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 31回 この商品を含むブログ (…

森博嗣『孤独の価値』

昨秋テレビドラマ化されたミステリー『すべてがFになる』の作者森博嗣によるエッセイ『孤独の価値』(幻冬舎新書)を読みました。 著者のエッセイを読むのは4冊目ですが、いずれも「ちゃんと考える」ことの大切さが分かり、なかなか勉強になります。 孤独の…

『かぜの科学』〜もっとも身近な病の生態〜

「風邪」はとても身近な病気であるにもかかわらず、解明されていないことも多く、いまだにワクチンや特効薬がありません。 それはなぜなのか、そもそも風邪とは何なのか、風邪を撃退することはできるのか、本当に効く療法は何なのでしょうか? かぜの科学:も…

マンガで分かる心療内科(アドラー心理学編)が面白い。

昨年のベストセラー「嫌われる勇気」で有名になった「アドラー心理学」が気になっている方に一押しのマンガ本です。 マンガで分かる心療内科 アドラー心理学編 (ヤングキング・コミックス) 作者: ゆうきゆう・原作,ソウ・作画 出版社/メーカー: 少年画報社 …

ガイ・P・ハリソン『Think 疑え!』

霊能者は本当に存在するのか? ホメオパシーなどの代替医療に効果はあるのか? アポロ宇宙船の月面着陸は捏造だという説を信じるか? 世の中にたくさんいる詐欺師や、誠実だけどトンデモない勘違いをしている人たちに翻弄されて、金銭詐欺にあったり、助かる…